表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/294

ダンジョンにある街(地下街編)

主人公をが連れて行かれたのはダンジョンにある街でした。


地下街編のスタートです

 特にモンスターや魔獣に遭遇する事もなくダンジョンの中を歩き続けている

あれから7層位移動しただろうか?広大であるはずのダンジョンの中をまるで非常口のような一本道をサイクロプスの案内で奥地へとドンドン進んでいる。

普通なら確実に死ぬのだろうと思うが、サイクロプスからは敵意を感じない。エリアとアリシアは怯えているが、俺は不思議と恐怖も何も感じてない状態だ。そんな俺を見ているエリアとアリシアは何とか付いてこられる状態なのだと思う

ダンジョン内は不思議と薄暗い状態なので歩くには問題の無いレベルだ。

移動中、モンスターらしき何かの気配を感じてはいたが、全く襲われていない。


「私たち大丈夫なのでしょうか」

「ん、俺は相手の敵意を感じる事が出来るようなのだが、今の所サイクロプスからは敵意を感じない」

「餌になっちゃうの?」

「大丈夫、その時は俺が何とかするよ」


約1日歩き続け、そして俺たちは驚愕する。大きな門の前に到着したからだ。


「オイ、人間こっちにこい」

「「「しゃべった!」」」


門と通り抜けると、ダンジョン内なのに青空と草原が広がり、そこには街があったのだ。

亜人やモンスターが歩いているが見える。


門を通過すると、サイクロプスは普通に話し出した。

「オマエら冒険者と違うな?でも強い。オレが殺気を消したらお前もそれに反応した、少し気になった。そのまま置いてきて魔獣やモンスターをあんなふうにバラバラにされても困るからオレが一時的に監視する事にした」


「「「そっ・・そうですか」」」


「オマエ達のような人間族も少しは居る、ここは多種族の街だ」

「自己紹介が遅れた、オレはジェットだ」

「アリシアです」

「エリアだよ」

名前か日本語名だと陸男だけど、何だな。映画の主人公でこんなのが居たな。

「リックだ」


「街に入る前に鑑定を受けて貰う、一応ルールなので我慢してくれ。犯罪者でも気にしないぞ。ここはそういう街だ」


 鑑定所に入ると、奴隷管理所で見たものよりも凄い物が置いてあり受付嬢が応対してくれる

「亜人とモンスターの街へようこそ、今回はジェットさんのご依頼と言う事ですので少し細かく判定させてもらいますね。ちょっと血を取るのでチクッとしますけど我慢して下さいね」


石板の上に手を乗せると手が固定され、下から針が出てくる仕組みのようだ


エリアから判定する

【名前】エリア

【レベル】7

【年齢】 16

【職業】村人・奴隷(魔法士)

【種族】人間族

【犯罪歴】なし


続いてアリシア

【名前】アリシア・ラベール

【レベル】9

【年齢】18

【職業】商人・奴隷(鑑定士)

【種族】ハーフエルフ

【犯罪歴】なし


そして俺の番になる。

やっぱり思った通り、針が刺さらない。

「リックさん、なんで針が刺さらないの?調べられないじゃないの」

良くテレビで軽く噛んで血を出すみたいなシーンがあるが、現代人の俺はそんなことは出来ないぞ。怖いもの。

針で刺す位なら我慢して出来そうだが、ここにある針で刺さらないんじゃ無理だろう


とりあえずわかる範囲で調べられた

【名前】リック

【レベル】3

【年齢】25

【職業】無職

【種族】人類

【犯罪歴】なし


見た感じ同じなのだが、受付嬢によると本当は詳細ステータスが見られるらしい。RPGのようなHPとかMPとか何だと思う俺の推測だけど。


犯罪歴有りだと詳細に調べるのだが一応今回はこれでOKとなった。


まぁ犯罪者でも気にしない街と言っていた位なのでそんな物なのだろう。


「リックさんだけ普通というか変ですね・・無職でレベル3って嘘ですよね?種族が人類って何ですか?見た事無いですね」

「アリシアさんはハーフエルフですね」

「祖先にエルフが居たと父に聞いた事があります。エルフの血は凄く薄いのですがそのおかげでラベールの家系は長寿らしいです」


「「へぇ」」


「エリアさんは魔法士の素質とアリシアさんは鑑定士の素質があるみたいです。職業組合で転職の講習を受ければ

各種学校を紹介してくれると思いますよ」

「あとエリアさんとアリシアさんは奴隷のようですが、ここでの奴隷は都合が悪いので奴隷契約解除が可能です」


どうやら奴隷契約状態だと魔法的に追跡される可能性があると言う事だった。

そりゃ奴隷が逃げたりすりゃ問題だもの。


通常は奴隷の持ち主以外が奴隷契約解除するのは不可能とされている。奴隷の持ち主が解除魔法をかけるか奴隷が死んだ場合にのみ解除される仕組みだ


「死と生を司る方が居ますので、その人にサッくと殺されます。あっ死ぬって言っても完全に死ぬ訳ではないのですが、完全に死ななくても奴隷契約解除されちゃうんですよ。だって死にかけ奴隷なんて普通要らないでしょ」


酷い言いようだが、たしかに死にかけでは使い物にならないので、その状態になれば解除されるのだろう


「期間は2日程かかります。急ぎでも出来ますが、死亡率が上がってしまうのでお勧めできません。ゆっくり処置するのをお勧めしますよ」

「「わっわかりました。怖いけどお願いします」」

「あとみなさん、ジェットさんはLV50以上です変な気は起こさないで下さいね~」


そして数日後奴隷解除されたエリアとアリシアとの亜人街での生活がはじまる


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] ダンジョンの中にこんな街があることは、人間側には知られていないということか。 [気になる点] これらのセリフはどちらもジェットのものかと思われますが、リックのセリフと混同しやすいような? …
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ