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男の着ていた服の話

領主の男は、召使の男と一緒に領主宅の一室に居た。

部屋の中では屈強な男達が並んでいるのが見える。


「領主様、これが例の奴隷が着ていた服であります。」

「寝巻のように見えるが・・これが一体なんなんなのだ。」

「ここには訳あって上着分しか持ち込んでいませんが、生地を確認してみてください。きっと驚かれます」

「見た目高級な生地でも無さそうだが、何か特殊な生地なのか?」

「滑るような肌触りなのは確認出来たが、ん!?なんだこの固さは!!」

「固さだけは無いのです、とてつもない重量があります。そこにいる男達に手伝わせ何とかここまで持ち込む事が可能でした」

「一体何キロあるのだ?」

「実は測ることができませんでした」

「馬鹿を言うな、屋敷にある測りで測れないとは1000キロ以上あるというのか?一人の人間で何とかなるような物ではない!」

「しかし現にこのような物があるのでご報告しました」

「こんな物を着ていた奴は化け者か!」

「領主様、今のうちに手名付けておけば良い戦闘奴隷になるのでは?と思われるのですが」

「・・・むん・・1000キロ以上の重さの服を着ていた化け物だぞ・・上手く懐柔出来れば良い駒になると思うが失敗した時にどうなるか判らん、すでに奴を犯罪奴隷としてダンジョン送りにしているからな」

今更手違いで謝る訳にもいかないし、領主としてのプライドが邪魔をしている。

「では、今のうちに事故を装って殺しましょうか?」

「そうだな、ダンジョン内であれば事故も起きるだろう」


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