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最初の村での出来事(奴隷編)

歩いて数時間だろうか?朝日だった日の高さもかなり上の方まで昇っている。あても無く、道らしき場所を歩いて行くと村のような所を発見した。

時代設定的には確実に現代では無い。村人の身長は150~170センチ前後で西洋風の顔立ち。

確実に俺が居た国では無い事がわかる。

言葉が通じるのか不安があるが現状を何とか理解しないと、この先に待っているのは死だけだと思うので勇気を出して村人に挨拶をして現状を確認することにする。

不思議と日本語が通じた。服装がパジャマで洋服?なので村人からは貴族に間違えられたらしい、まぁ周りを見ると麻布のような服装の人ばかりだった。


村長を紹介すると言われ、村長宅に案内される


村長と話す関係で名を名乗る必要があるようだったので、自分の名を名乗ったのだが、名乗った瞬間に村長の様子が変わる。

「あんた何者だい?そんな名前の貴族様は知らないぞ」


いきなり野原で寝ていたなんて説明しても、信用されないと思うので、薬を盛られて野原に捨てられた設定にした。

名前以外は覚えていないと・・・


価値は無いと判断されたのか、村に厄介ごとを持ち込むなと村長宅を追い出されてしまう。

馬車で2日の場所に大きな町があるのでそこへ行けとの事だった。


見知らぬ土地で馬車を使って2日。歩いたら何日かかるんだ?しかもどう見ても現代では無い。道に迷ったりしたら普通に死ぬだろう


定期馬車便に乗るには当然金がかかる。俺は金など持っていない。おまけに馬車が来るのが2日後らしい。2日も飲まず食わずで何が出来るのだろうか?

既に村長宅を追い出されている状態で村人は誰も助けてくれない状況だ。


若干ながらサバイバル技術もあったので、川で魚を取ってそれを食う事にした。

現代の川と違い美しい川が流れている。木の枝をもりのように加工して魚を捕る事に成功した。実に簡単だった。TVゲームと同じ感覚で獲れた感じだ。

木をナイフのように加工して内蔵を取り出し、素焼きにして食う。塩分も何も無いが腹が減っていたので美味かった。


魚が思いのほか簡単に捕れるので近所の村人に何か別の物と交換してくれないかお願いしてみた。

野生の魚を捕るのは難しいらしくご馳走らしいので大変喜ばれたのだが、金に交換は出来ないという事だ。貧しいので現金収入が殆ど無い為時給自足できる物は物々交換が主流との事だったので代わりに夕食と寝る所として納屋を使って良いという事になった。


村から出ていけと言われ2日目が経つ。村長に密告した奴がいたようだ。やっぱりよそ者なので良くは思われていない。川で魚を捕っていたら村長の仲間から警告を受けてしまったのだ。

「あんた!勝手に村の魚を捕るんじゃないよ」

「ここの魚は村人しか捕ってはいけない決まりがあるのだよ!」

そんな事は全く知らない俺は反論する。

「どうやって生きて行けば良いんだ!何もないんだぞ!!!」

「そんなことは知らない、村に迷惑をかけるんじゃねぇぞ!すぐに出ていけ!」

捕った魚を全て取り上げようとする村人達

俺はそれを全力で拒む。ここで食料を取り上げられてしまったら、明日から食べる物も無くなる。

殴り掛かって来た村人が居たので軽く回避する

思った以上に動作が遅く感じられた。幼稚園児のようなスローな動きで殴り掛かって来たのだ。軽く回避すると村人はそのまま転んで、大げさに声を上げる

「イテーよ!何するんだお前!怪我しちまったじゃねぇか!」

あ・・ワザと怪我をしたフリをして全部こっちのせいにするってパターンか・・と思っていると村長が登場する

「いけませんねぇ。よそ者が!村の魚を勝手に獲って、村人にまで怪我をさせるとは、とんでもない奴が居たものです」

「おいおい、ケガしたのはそいつの勝手だろう手も出してないぞ」

「みなさん見ていましたよね、あのよそ者が手を出したところを」

「あぁっ!見ていたぞ。アイツが変な感じに避けて村人を上手に転がせたんだ」

「これはいけませんねぇ、領主様に連絡して下さい!」


そんな訳で俺は村長とその一味に捕らえられてしまった。

抵抗する気になれば簡単に抵抗できた感じだったのだが、事件を起こして面倒事になる前に領主とやらに正しく判断してもらおうと思ったからだ。

領主の使いが来る4日間、村の牢屋に監禁された。まずいパンと粗末なスープが1日1回少量ながら出される。

服装は監禁前に麻布のような服装に着替えさせられている。


牢屋の中で4日間考えていた。なぜか牢屋は簡単に壊れそうで、なぜか村人たちも動きが遅く感じられる事。

捕まる時も幼稚園児のような動きに感じたからだ。それにこの服装も恐ろしく軽く感じるし、簡単に手で千切れる。

この時代の麻布はこんなに弱い物なのか?とも感じた。


4日目に領主の使いと呼ばれる屈強そうな男が2人来たそうだ。

屈強な男2人に連れられ縄で縛られて荷馬車に乗る。なぜか空の荷馬車2台が後から付いてきた。

どうも俺は村で罪を犯した罪人奴隷扱いになっていたらしく、クソ村長に罪人奴隷として売られたようだ。


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