表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍化】庭に出来たダンジョンが小さい! ~人間は入れないので召喚モンスター(極小)で攻略します~   作者: フーツラ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

73/121

新歓シーズン

リハビリ

「毎週飲み会あります! テニスサークルです!」

「ガクチカ対策も万全! 就職に有利なサークル!」

「ゆるキャンやりましょうー。サークルで山借りてます」

「地球の未来について真剣に考えてみませんか?」

「投資を始めるなら学生のうちから! FIREサークルです!」

「大人になんてなりたくない! ママー! ママー!!」


……新歓シーズンのキャンパスは賑やかだ。サークル勧誘のビラ配りで大学正門はごった返している。少々おかしな声も混じっているが、春だから仕方ない。春だから。


「ダンジョンに行きたいかー!!」

「召喚石、貸し出しまーす!! 召喚サークルでーす!!」

「召喚免許取得まで全面サポート! 優しく指導します!!」


去年までは見なかった新しいサークルもある。ダンジョン系というか召喚系のサークルだ。新入生も興味があるようで人だかりが出来ている。


「お願いしま……すません」


ビラを出した手が引っ込められた。纏う雰囲気で気が付いたのだろう。4年生をサークルに勧誘するなんて馬鹿な奴だ。企業からのお誘いなら喜んで受けるが、サークルで遊んでいる場合ではないのだ。俺は。


「ウチは都内でも最強の召喚サークルです! 一緒に高みを目指しましょう!!」


なかなか豪気な誘い文句が聞こえてきた。振り返るとモンスターカードを手に持った男がカップルに声を掛けている。


「ふん。最強だと? 星3のリザードマンで偉そうに」

「ちょっとテツオ、やめなさいよ!」


カップルの男が召喚系サークルの勧誘に突っ掛かった。なんとも若い。


「おっ、活きのいい新入生は大歓迎だよ! もしモンスターカードを持っているなら、一戦どうだい? 俺が勝ったらウチのサークルに入ってもらうけど」


「俺はいいけど、恥をかくことになるぞ。センパイ」


他人事だが見ているだけでムズムズする。どうして召喚者っていうのはこうも芝居がかっているのだ。もっと普通にやれないのか?


「よーし、決まった! 皆んな集まってくれ! 俺は召喚サークル"血の誓約"の副代表だ! これから新入生と対戦する!」


ォォオオオ!!


俄に歓声が上り、わっと人垣が出来る。そして、すぐさまテーブル運ばれてきた。もちろんコロッセオ付きのテーブルだ。


「センパイ。俺は容赦しないぜ」


カップルの男が耳のピアス──召喚石のついた──に手をやる。あぁ、間違いない。こいつは召喚免許の試験会場で絡んできた奴だ。入学早々にイキってやがる。


「新入生にわからせてやるのも、センパイの役割なんでね! 恨むなよ!」


2人は同時にモンスターを召喚した。

全てのストレスをこの作品にぶつけた!


『肛門ダンジョン』

https://ncode.syosetu.com/n5928hl/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 待ってました
[一言] モンスターカードってこないだの免許のやつか!?間違って誤字報告してしまったごめんなさいm(_ _)m
[良い点] 待ってました!ママー!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ