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一日目夜 1


さて、今日はどこから始めようか。

私は悩んでいた。

昨日は第一関門を突破した二年目から始めたが結局、第二関門は越えられなかった。


どの選択肢がダメだったのかさえ分からない。


はあ、と一つため息つき、仕方ないから初めからやる事にした。


ちなみにこのゲーム、第一関門を突破できると初めからか二年目からかが選べるようになる。ただし選択肢は引き継がれるので、その時点ですでに詰んでいる可能性があるので油断はできない。



母子家庭である月光ちゃんが、母親の生家がある田舎の町に引越し、森の中にある高校に通う所から物語は始まる。

初めてみる、太陽の光さえ差さぬ真っ暗な森を、消えることのない街灯を頼りに怖々と歩き、時折なにかの気配を感じながらも学校に到着。

校門で待ち構えていた副校長に出迎えられ、職員室へと案内される。


いやなんで副校長が直々に案内してんの?

と、最初は思ったが、これは後で明かされた。

こいつ、宵闇くんの父親の命令で外部から来た人間を監視していたのだ。理由はまだ明かされていないが、どうせろくなもんじゃねぇだろう。


そんなこんなで教室にてついに月光ちゃんと宵闇くんが初邂逅!ここでスチルがドーン!!

公式サイトのトップ画像にもなっている、素晴らしきボーイミーツガールの瞬間である。

いやまあ、パッと見はガールミーツガールだけど。


何度見ても綺麗なスチルである。美しい。

これを見て、私はこのゲームを始めたのだ。


担任の話が始まり、少し不穏な空気が醸し出される。

朝一で、この町はとても良い町です。この町から出たいなどと考えないようにしましょう。いいですね?と軽く脅される。

しかもここ、スチルありで担任が月光ちゃんを真っ直ぐ見ているのだ。逃げるなよ絶対に逃げるなよと言わんばかりで怖い。


その後、自己紹介が終わり、にこにこと近付いてきた宵闇くんと会話をする。地獄はここから始まるのだ。


好きな食べ物、嫌いな食べ物、血液型、好きな本、どうしてここに来たのか。

初日だから当たり障りのない質問だと、初めは思っていた。だが、ここからまさかあんなところに繋がるなんて……予想出来ないだろ。


こんな感じで初日は終了。

過労でやつれた母親に代わって家事をしたり予習をしたり母親を案じたりしながら、眠りにつく。

いい子だな、月光ちゃん。


うーん、なんか気が乗らん。

今日は私も寝るかな。


おやすみなさい。

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