ダンスは下手です
こんにちは、アルフォンスです今年で10才になりました。
最近は騎士団と一緒に魔獣の討伐に行ったり、宮廷魔術師と新たなる魔法や魔道具の開発研究をしたりと充実した日々を送っていたのだが
「はいっ1,2,1,2 殿下足元がもたついておりますわよ」
「あっええっと」
「はいっ、そこでターン! もっとスムーズに」
「おおおっ」
・・・
はい、僕はいまダンスのレッスンを受けてます
「あはは、お兄様ダンスは下手ですわね~」
そう言ってくるのは3つ年下の妹で第1王女のシルフィー
「シルフィーそんな事言ってはいけません、誰にでも苦手な事はあるのですから。僕はお兄様の事を応援してますから下手は下手なりに見どころありますしね」
さり気なく緩い毒を吐くのはシルフィーの双子の弟で第2王子のレイドリック
実はこの2人の下に5才下の妹で第2王女のセシリアと7才下の第3王子エイザックスと5人兄弟になっていた。
ちなみに、5人ともエレナ母さんの子で正室腹となる。
そんな事を考えてたら
「殿下はどうも動きがぎこちないですわね~ これはしばらく猛特訓しないといけませんね」
物凄い笑みで見つめて話しているのは、ホービット伯爵夫人 夜会等の宮中作法の教育役だ。
「剣術に魔術、座学と殿下は周りから神童と言われております なら夜会などでは皆様方から注目の的です、ダンスもうまく踊れないでは笑いものにされてしましますよ」
「いや、別にダンスとかどうでもいいし笑われても気にしないし」
「なんて事をおっしゃるのですか、それでは王家の恥です わかりました殿下がダンスを上達するまで騎士団や宮廷魔術師との時間もダンスのレッスンに充てさせてもらいます。」
「えぇ~」
「そんな顔してもダメざます」
おい、ざますってなんだよざますって
「ふふふ、お兄様しっかりしてくださいね」
「お兄様なら大丈夫です、下手なりに一生懸命やれば少しはマシになりますよ」
「少しだけでもマシになるのかな~ 私としては下手なままの方が可笑しくて良いのですが」
「シルフィーはまたそんな事を言って、少しだけでもマシになるのです 少しだけですけど」
・・・お前らな~ くそっ覚えてろよ
「さて、ではレッスンを再開しますわよ はい、1,2,1,2・・・」
「はいっそこでもっとスピーディーにそして優雅な動きを」
「ほらっまた足元がもたついている」
「はぁ~ お兄様はダメダメですわね」