第九話 あ、其処に良い人が!
さて、こっから〔竜国〕に行くのもあれだし、一旦〔和国首都:瑞穂〕に戻るとするかな。
「んじゃ、付いて来て」
「・・・分かった」
「「「はい」」」
うん、何か全員目が死んでるんだけど大丈夫かな?盗賊に襲われたりしてない?心配なんだけど。服は無いよりかはマシなぐらいだけど、新しいのに着替えさせた方が良いよね?でもさ、服持って無いんだよね。・・・しゃあない、盗賊共の服の方がマシだしね。臭いけど・・・ね?貫頭衣よりかはマシだよね?サイズ調整は、森に其処ら辺に生えていた蔦を縒って、簡単な縄を作ってから服を縛る!よし、完成。何か、其処の四人組の目のハイライトがさっきより、消えてるけど如何したんだろうね?
よし、何事もなく・・・嘘、ゴブリンとかオークとか襲って来たから、返り討ちにした(主にファヴが)何でそんな強さあんのに、名前忘れた盗賊団から逃げ出さなかったんだろう?折角だから、聞いてみようか。
「何で盗賊から逃げなかったの?」
「・・・自活力が無かった・・・全員で逃げたかった」
「良い子だね」
「・・・?」
うん、本当にいい子だよね。根が正直と言うか、優しいというかね?自活力か・・・男飯に為るけど良いよね?
ふー着いたっと、〔竜国〕までで良いから、地図が欲しいね。冒険者ギルドにあるかな?当面の食料は大丈夫だから・・・新しい武器が欲しいよね。だけどショボかったしねぇ。良い武器は買え無さそうだし、貯めとくか。んじゃ、冒険者ギルドに行こうかね。
よし、冒険者ギルドに着いたね。ファヴ達は、酒場に為っている部分の席に座らせるか。見てみた所、地図は冒険者ギルド内にある、雑貨屋に売ってるっぽい。値段は・・・三万セルしやがる、高いなぁ。でも欲しいから、買っちゃうか。
「済みません、世界地図を下さい」
「一枚、三万セルです」
「はい」
「有難う御座いました」
うん、素っ気無い態度で好感が持てたね。大雑把だけど、分かりやすくて良いね。あ、粗雑な武器と防具が有るから、売っちゃおうか。ただ単に邪魔だしね。
粗雑な武器や防具が売れる適当な、武器屋か雑貨屋は無いかな?聞くしかないか、場所分からないしね。あそこの、人当たりの好さそうな人に聞いてみようか。
「済みません」
「何だい?」
「武器や防具を売れる場所は知っていますか?」
「んー冒険者ギルドの、買い取り窓口で買い取ってくれるよ」
「教えて頂き、有難う御座います」
「いいよ、此の位で畏まらなくて良いよ。あ、君プレイヤーだよね?」
「え、ええ、何で分かったんですか?」
「ん?ああ、スキルの〈鑑定〉を使ったんだよ」
え?じゃあ〈身体狂化〉と〈思考狂化〉とかヤバメのスキルばれたかな?
「へー」
「興味無さそうだね?」
興味ないもの。あ、でもスキルとか見えたか聞いてみようか。
「スキルとか見えるんですか?」
「ん?いや見えないよ。最近取得したばっかだし」
「そうなんですか、後何でプレイヤーって聞いたんですか?」
「いやーフレンドが全くいないからね。折角VRMMORPGをやってるんだしね?フレンドが欲しいけど、中々人に話しかけられなくてねぇ」
「フレンドに為っても良いですよ?」
シンパシーがビンビンなんだよね。
「え?良いのかい?」
「良いですって」
「じゃあ宜しく」
「こちらこそ宜しく」
フレンドげっちゅ。
「あ、自己紹介をして無かったね?僕の名前はアレクサンドル。気軽にアレクとでも呼んでね。由来はアレクサンドル・デュマの作品が好きで、いつか作家になりたくてね。でも、生憎事情で旅行とかできないから〔ESO〕をやって、感性とかを磨いてるって感じかな」
「じゃあ次は私だね。私の名前は鴉狐。略称とかし難いと思うから、好きなあだ名を付けて良いよ?名前の由来か、由来はねぇ黒い狐のイラストを一目見たときに、好に為ったからかな。種族は獣人じゃ無いけどね。為るより、見る方が好きだから」
「じゃあ、またいつか会おう」
「ああ、分かった」
良い人だなぁ。何か雰囲気で分かるっていうやつかな?
現在の所持金額 三万四千四百セル
アレクと話しているときのファヴ達
「「「「暇だ」」」」
「「「ファヴだけ名前あっていいなぁ」」」(/ω・\)チラッ
名前が思いつかないんですけど、如何したら良いですかね?