第八話 絶対あかん奴(確信)やこれ
・・・如何しようかこれ?宝物を探しに、意気揚々と入った洞窟(盗賊退去済み)に厄介事がプンプン匂う竜っぽい尾と翼、そして角生やした幼女が居たなんて・・・誰が想像出来たと思うかね?はぁ、少しだけ竜っぽい幼女は置いとくとして、宝物を見に行くとしようか!「・・・えぇ・・・無視?無視ですか?・・・酷くない?」
宝物は、銀貨五枚、大銅貨十枚、銅貨十四枚と粗雑な武器や防具、食料品は結構有ったね。後、酒三樽と奴隷っぽい何かが四人・・・しょぼ。あ、お金価値はこれね。
お金の価値一覧表
一般
〔一セル:鉄貨〕〔十セル:大鉄貨〕〔百セル:銅貨〕〔千セル:大銅貨〕
〔一万セル:銀貨〕
平民拝めたら奇跡レベル
〔十万セル:大銀貨〕〔百万セル:金貨〕〔一千万セル:大金貨〕
国家予算レベル
〔一億セル:白銀貨〕〔十億セル:大白銀貨〕〔百億セル:黒銀貨〕
〔一千億セル:大黒銀貨〕
存在してるだけか、式典授与とか国宝レベル
〔一兆セル:白金貨〕〔十兆セル:大白金貨〕〔百兆セル:黒金貨〕〔一千兆セル:大黒金貨〕
一セル=一円
だから、今回手に入れたお金は六万千四百セル、日本円にして六万千四百円になるね。正直、お金と食料品、酒は嬉しいよね。だけど、こういう時はさ、テンプレで超強い武器とか置いてないもんかねぇ。・・・現実逃避しても仕方ないか、竜っぽい幼女と他三人は、ほんと如何しようか。俺、他人と接するの苦手なんだよねぇ。あ、でも鳥兜は別になるのか。他人と接する時は、スイッチ入れるか、顔を微笑みで固定して誤魔化してるだけなんだよね。んで、この奴隷四人を、役所に出す?そうしよか。「・・・あ、あの・・・やしなっ」聞こえない、聞こえない「・・・きっ聞いてくだっ」聞こえませーーん!俺には何にも聞こえない、聞こえないったら聞こえない!
「・・・き!けっ!」
「はぁ、何でしょうか?」
「・・・何、今気付いたみたいな体で話すな・・・?」
「さて、一体何のことやら」
本当に何の事でしょうかねぇ?(白々しい)
「・・・私達を養うか元の場所に帰すかを選んで・・・?」
「私の方が今は偉いのですが?ご自分の立場をお考えで?」
「・・・元の場所へ帰すと、お金をあげるよ・・・?」
「マジで?」
「・・・マジ」
マジかぁ、盗ろうとしたお金が、此処の盗賊団しょぼかったからなぁ。この話し乗って良いかも?
「元の場所は何処です?」
「・・・〔竜国首都:エルドラド〕」
「あ、自己紹介をしていませんでしたね?私の名前は、鴉狐です」
「・・・私の名前は・・・ファヴニル・ドラクル・エルドラド」
・・・うわー王女様か、はぁ厄介事がやって来たよ。
「・・・何?・・・その目は・・・?」
「いえ、何も」
「・・・元の場所に帰して・・・?」
「・・・はぁ、分かりました。返してあげましょう。その分報酬は弾んで下さいよ?」
「・・・分かってる」
はぁ、今回盗賊から盗った食料これで消えちゃうかなぁ?
「〔竜国首都:エルドラド〕は此処から、どの方角で何日かかりますか?」
「・・・北東に、早くて四か月かかる」
・・・まーじか。はぁ本当に如何しようかねぇ?ま、まぁ報酬のある旅行と思えば良いか。ていうか、〔竜国〕から如何やって来たのかね?
「お尋ねしますが、貴方「・・・ファヴって呼んで」・・・ファブ様は「・・・様要らない」・・・注文多いですね?」
「・・・そう?」
「そうですよ、それでファヴは〔竜国〕から如何やってお出でで?」
「・・・敬語要らない、神代の時代のダンジョンを潜ってて、転移した」
フランクで本当に良いのかな?あれ、いつの間にか俺もしかして、心開いちゃってる?此の子に?
「質問良い?」
「・・・どうぞ」
「ファヴは、ダンジョンに一人で潜ってたの?その年でダンジョンって潜れるの?」
「・・・ダンジョンには一人で潜ってた・・・私は、こう見えて18歳ある」
これが本当に18歳ですかね?完全に幼女ですが?
「何でその見た目なの?」
「・・・私は竜種の血を純血で持ってるから・・・見た目がこれなのは、エルフと同じ・・・多分」
「さいですか」
盗ろうとしたお金が、此処の盗賊団しょぼかったからなぁ。
それを受けて
盗賊「解せぬ」
ファヴと鴉狐が話している間のその他
「暇だ」