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龍人な少女の召喚記~一人一人が主役な舞台の世界~  作者: スカイア=ライメト
第二部:クラン編 第三章:誰かが描く贄の戦争
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第七十一話 て、手が追い付かねぇ!

 鍵穴が開いてるね?ってことは入れられるのか。ご開帳~!ッ!?勝手に開いたッ!立体が展開図になって、三次元地図が浮かんだ?おおー、動かせる動かせる。現在地が赤い点で、目的地が分かんないね?半透明だから見難いけど、ここの周辺が表示されているのか。…これってさ、足で稼げと!?

 護国乃一さん。何かヒントを下さいよー!あいやでも、何か薄いけどピンみたいなのが見える。青緑色に水色って無いと思うなぁ。方向だけでも分かったのは上々か。うーむ高速移動可能で空を飛べる召喚獣が欲しいね。龍とか!下位でも良いからさ。鳥でも虫でも良いけどね?速くて飛べるなら。開拓中に探せると良いけど。そんな上手い話は無いよねぇ。鳥兜が帰ってきたら聞いてみよ。魔獣は居ないのかって。何で飛べる限定かって?広範囲探索には必須じゃない?

「…戻った」

「ふぅ、全員集まってくれ。奥の方には未だ行けていないが、取り敢えず切り開き始めよう。地図のここからここの範囲までをしておいてくれ」

 行きますか。移動には東雲が一番良いのか。車並の速度で様々な地形を踏破可能とか全地形対応車かよ。ついでに藍紗も呼んでおこうか。スライムの可能性について少し考えてたし。

「烏頭、魔獣は居た?」

「ああ、虫系だったがな。獣系は外周部には見られないぞ。虫系は分類全てを制覇していたぐらいだが」

 おおう、なんてこったい!虫かぁ。好きだけどね?コーカサスオオカブトとかヘラクレスオオカブトとかゴホンヅノオオカブトとかさ。別に嫌いじゃないけど、好き好んで触りたいとは思わないかな。それに虫だと魔蟲(まちゅう)じゃなかった?叩き込まれたからねぇ。まぁ、どちらにせよ契約は出来るんだけど。

「それに毒持ちで重量系が多かったぞ?タイタンオオウスバカミキリ(デカいカミキリムシ)ジャイアント・ウェタ(デカいバッタ)、ペルビアンジャイアントオオムカデ(デカいムカデ)、ニューギニアオオコノハギス(デカいキリギリス)後は…」

「…チャンズ・メガスティック(デカいナナフシ)、ゴライアスバードイーター(デカいクモ)オオカレエダカマキリ(デカいカマキリ)ダイオウサソリ(デカいサソリ)アフリカオオヤスデ(デカいヤスデ)、を二、三メートル台にしてファンタジー化したものが居たわ」

 あ、静鈴さんが続けるのね。なんてこったい!(二度目)機動力があって飛べるのが良かったのに!希望が無くなってしもうた。毒持ちは二人居るんだけど?どうしよ。…どうして二人はこんなにもマイナーな名前で答えるのかね?調べるの大変なんだけど。

 あいやでも、見つけてないだけでも居るはず!ちゃんと長距離飛べるのが!カブトムシとかクワガタムシとか居ないの?そんなのってないよ!現実は非常に残酷で過酷だなぁ。畜生め!自分で探し出そうか。魔獣に魔蟲は居るのは分かっているし。とは言っても、手懸かり無しじゃきついよね。え?そこらじゅうに居るから気を付けろ?そんなー。

うーむ、護衛を増やそうか否か。増やすとしても火か蛇かの二択だよこんちきしょうめ!藍紗と東雲は確定だけども。…何とかしてやろうじゃねぇか!はぁ、行くか。開拓途中に出会いがあることを願って!

「可能性を秘めた子は 我が下にありて【召喚術・召喚:スライム】。藍紗、体を馬に変えられる?そうそう、そんな感じ。それで、そのまま走れる?あ、初めてだから遅いし無理か。じゃあ今回は東雲に貼り付いてね。ふぅ、我が駆る馬は魔の(けもの) 黄金の心の臓を持つ獣なり【召喚術・召喚:バヤール】東雲、こっちの方向に走って」

『承知』

 やっぱり速いわぁ。でも見渡せないし、ある程度の地形の影響も受けるしなぁ。新しい移動は必要だよネ!…うん、流石に初めてに走れは辛かったか。もう着いた?では早速召喚するかぁ。どのくらい要るかな?取り敢えず十体づつで良いか。ここまで運ぶのと切り出すのとで。

「我に宿るは黒き(とお)の切り開く力【召喚術・召喚:黒の武者】、我に宿るは白き(とお)の守り抜く力【召喚術・召喚:白の武者】 」

 俺は枝打ちしてから入れる係りだね。楽しているだろって?ある程度は自動でしてくれるから負担は減っているけど、二十体の操作って大変だからさ?あ、次いでに藍紗の形態変化を手伝おうか。練習すれば、もっと他の事が出来るようになるだろうし。やっぱり不知火も呼んで手伝わせた方が良かったかな?いや、俺の訓練もしなきゃか。

 お、届いたか。仕事が速いねぇ。斧型の触手で整えてっと。…こんなもんで良いか、はいしまう。枝は燃料としても使えるからこれも入れておこうか。

 よし、藍紗は馬の形になって歩いてみて。そうそう上手いよ。大分歩けるようになったね?じゃあ今度は少し速めにしたり、跳んだりしてみよう。おお、コツさえ掴めば上達は速いもんだねぇ。他の形にも変えてみようか。狼とか蛇とかさ。

 狼って何?だって?あーそうか知っているものしか無理か。…うん、いつか見せるから蛇と鎧だけで良いから。お、今度は馬よりも早いねぇ。やっぱり呪文にある可能性の子は伊達じゃない。あ、結構溜まってる。の~!!しょ、処理が追い付かねぇ!そして操作もギリギリ!辛いなぁ!クッやはり不知火を呼ぶしかないか。だと決まったなら!

「黄泉の灯火は導きの火と成る【召喚術・召喚:鬼火】!我に宿るは黒き切り開く力【召喚術・召喚:黒の武者】!」

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