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龍人な少女の召喚記~一人一人が主役な舞台の世界~  作者: スカイア=ライメト
第二部:クラン編 第一章:〔竜国〕 
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第五十二話 仲間がぽぽぽぽーん

「ではッ!始める前に掘っ立て小屋と机、椅子を作りますので!材料をもらいますよ」

「凝るなですよ?凝ったのは後々作れば良いのです」

「勿論ッ!ですとも」

 仕事が早いね。示し合わせたように始めているよ。それにしても早すぎじゃあないかな?


「ここかの?彼奴がゆうていた場所は」

「糞爺、あんたはんがなん故此処にいてる」

「年増が五月蝿いのぅ!酒呑み娘こそ何故此処に居るのじゃ」

「そらまぁ、ルバリアはんに呼ばれたからねぇ。来おへんどしたら、廃るからね。あんたはんわぁ?うち的には爺が居なくなればええと思うやけど」

「チッ。鳥兜の小僧に呼ばれたからの。儂が居なくなると思うかの!貴様に言われても退かんわい!」

「こん糞爺」

 え、何でいきなり喧嘩を始めているの?怖いんだけど?




 メンバーが全員集まったらしいから、今は会議室残したらの通称円卓の間に居るね。

「自己紹介を始めようか。俺の名前は鳥兜、機剣を主に使う二刀流だ。種族は〔機人族〕だな」

「次は私ねルバリアよぉ。鈍器と拳を使うわぁ。種族は〔巨人族〕よぉ」

「俺の名前は鴉狐だよ。偶に刀を使う召喚術士だね。種族は〔龍人族〕だよ」

「私の名前はアレクサンドロス。戦闘は出来ないので宜しくお願いしますね。これでも鴉さんと同じ召喚術士です。種族は〔人族〕です」

「私の名前はルクハ。生産系で科学方面が得意ですね。魔導学は付け焼き刃ですので。種族は鳥兜さんと同じですね」

「オレは八咫、しがない弓兵さ。汚い手に罠、毒も使うがオタク等怒んなさんなよ。こんななりでも〔長耳族(エルフ)〕をやっていてな。期待には応えますよ」

「おれぁアステロイド、しがない魔術士だ。角で分かるように〔鬼人族〕だな。ここで魔術を教授出来ると聞いたから来た。宜しくやろうか!」

 赤毛のオールバックのダンディなおじ様はアステロイドさんね。

「私の名前は鋼翼(こうよく)ッ!我が想像は羽ばたき、鋼が如き創造になるでしょう!設計が得意なので宜しくお願いします。科学も魔導学もルクハさんやアディルさん達に、比べられても困りますが。八咫さんと同じ種族ですね」

 マッドは鋼翼ね。白衣を纏っていかにもな姿か。

「うるさい馬鹿は、ほっとくのが吉なのです。私がアディル、魔導学を主に取り扱っているですよ。科学は一般教養程度だけど宜しくです。種族は〔鍛冶族(ドワーフ)〕なのです」

 わーい。なのですロりを始めて見れた。

「儂の名は!出雲都(いずもみやこ)、仙術士じゃの。これからよろしくの。女狐が居るのが癪じゃがな。見た目の通りに〔獣人族〕の狸じゃ」

 狸爺か。爺にケモミミは似合わないと思うけどね。

「うちん名前は八塩桜(やしおざくら)、陰陽術士をやっとる。よろしゅうお頼申します。狸爺がおるんは癇にさーるやけど。種族は〔獣人族〕ん狐や」

 狐っ娘だ!凄く…嬉しいです!

「フフ。(わたくし)輝夜(かぐや)、治癒術士ですの。〔人族〕ですよ」

 おっとり系お姉さんか。とても良いと思うよ?

「…クチナシ・ネクロよ。死霊術をやっているわ。アディルさん?と同じ種族よ」

 ゴッシクロりも良いと思うよ?

「どうもー僕はマスカレイド、降霊術士をやっているんだ。種族は〔竜人族〕。皆で劇をやらないかい?きっと面白いよ?」

 劇はやりたくないね。…嫌な思い出しかないからさ。

静鈴(せいりん)、〔鬼人族〕が一人。鳥兜、試合をする」

 おや?いきなり試合かな?

「嫌だからな?お前周りの被害を考えていないからな」

「練習場がありますので、そちらでして頂ければ問題ありません」

「でかした」

 面白そうだね。これで全員の紹介が終わったかな?




●◆●視点変更●◆●

 クランの一角にある、練習場の開けた所に相対する二人、鳥兜と静鈴だ。鳥兜は何時もの機剣の二刀流、凛とした鬼人の静鈴は普通に見える刀を一本手に持っているだけだが。しかし、佩いている刀は三本と多い。だが、鴉狐とは比べ物にならない程の立ち振る舞いである。

「宜しくお願いする」

「…有難う」

「では、いざ尋常に勝負!」

 ルクハが声を上げ、試合を開始した。

 彼女が一歩踏み込む、ただそれだけの行為で間合いに入れ切り込む。感づいた彼は後ろに飛び抜き、危ういところで避け、弾丸を射出する。甲高い音を奏で、それは彼女の後ろの壁にめり込んだ。

「…解放。手加減はしない」

「最初からそのつもりだろ?」

 彼女の刀は鋼色の光を纏う。その刀には斬撃強化や耐久上昇と言った、刀本体の性能を上げる術式が組み込まれていたのである。ルクハが技術提供し、アディルと共同で作成した代物である。解放したときに鋼色の光を纏うのは、アオナガさんを見て刺激されたからだそうだ。

 一方彼の方は身体強化の魔術を使用し、跳んだ。空間内を自在に跳びながら、片方の機剣の機構を作動させ、近づき薙いだ。しかし、鍔迫り合いに持ち込まれたため、至近距離で撃つ。簡単には当たらずに避けられるが、先ほどとは違う弾の様で跳弾する。障壁も使い死角から当てるが、鬼人の肉体では致命傷に至らなかった。

「…切り刻む」

 そう言うと佩いている刀が浮き上がり、彼の周囲を浮遊しながら動き難いように塞いだ。一撃で決めるようにも見えるが違う。肩の関節部に一撃を入れ、浮いた刀で薄く全体に傷を入る。その関係か彼の足元の地面には刃の跡が刻まれた。

「試合終了、止まって?止まってくれない?」

「…分かった。楽しめたありがと」

「こちらこそさ」

  

 方言が間違っていたらすみません。直して頂けると有難いです。遅れて申し訳ありませんでした。私事が忙しかったもので。

追記・書き忘れを見つけたので足しました。

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