第四十八話 繋がりが無くて済みませんねぇ!
はーやっとレオナさんから出された儀式級魔術、全部読み終わったー!読んだだけで、詠唱は未だにしたことないけどネ!
やり方としては、術式をなるべく平坦な平面に書く。書き易さ重視だから平坦じゃなくても可。書いた術式に、自身の魔力を含む液体若しくは、含ませた液体を流し込む。術式の真ん中に触媒を載せる。周りには召喚時の魔力が足りない場合に使う、供物を置く。供物は魔石とかの魔力を含むモノだったら何でも良い。
術式の正面に位置する場所に移動して、詠唱を開始する。詠唱が完了して、呼ぶ対象を召喚出来たら成功だね。
召喚している時間は無さそう。アプデが来たからね、しょうがないね。
大型アプデとしては初かな?内容は
大型アップデート
■対応内容
▼ゲームの更新
1.迷宮での階層攻略イベントの開始
2.クラン作成機能の追加
3.イベント後に世界各地に迷宮の追加
▼不具合の修正
だそうで。更新自体の内容には専用のサイトで見るみたいだね。
迷宮イベの内容は、イベント専用の迷宮に潜って深い階層に進んで行く感じかな?深い階層ほど敵が強くなったり敵からのドロップ品が良くなったり、宝箱の中身が良くなるそう。イベント専用迷宮には階層の上限が設定されていなくて、幾らでも進められるみたい。
敵は、何時もみたいな解体必須じゃなくて確率ドロップらしいね。一定の階層毎に階層主の部屋が在って、ボスを倒してくと次の階層に進める感じだね。
ボス部屋はセーブポイントの代わりになっていて、迷宮から出て行っても最後に倒したボスの部屋から攻略再開出来るようだね。
イベントの迷宮にはメニュー欄から行けて、ソロかパーティーを選択出来て、パーティの場合はフレンド欄から予め決めとくぽい。
クラン機能についてはプレイヤー間で作る組織で、クラン毎の施設を持てたりするらしい。施設は生産施設とか訓練場とかが在って、他にも特殊な施設が在るらしいね。それにNPCも雇えられて、収支管理系の事務とか装備の整備とかの色々な事を任せられるようになるってさ。
今後のアップデートでクラン対クランの戦争が出来るようになるらしいね。
イベント後の迷宮追加は、情報自体が無かったよ。残念。
今、〔竜国〕に居る道中仲間とクランを造ろうとしていて、クランを始めるには冒険者ギルドでするんだけど・・・〔竜国〕に在ったっけ?教えて!レオナさーん!
「在るわよ?冒険者ギルド自体は大神の一柱が始めた組織だから、知恵のある生物が生存している場所なら何処にでも在るわよ?」
な、なんだってー。
「驚き方が変よ?神は一様居るけど当てには出来ないわよ?神を縋るよりも自分で鍛えた力を頼りなさいよ。あれ等に端から縋るよりも利用する事を考えた方が徳よ」
んー無神論者よりも日本人の何も宗教に入らない、無宗教無改宗者に近い考え方だね。レオナさんわ。
利用ってさ、漫画とかラノベによくある感じの女体化万歳の神様とか駄女神とかかね?・・・日本人って凄いよねー神話じゃ危険な神様がさ、一気に残念になるからね。
「冒険者ギルドってここか?」
アオナガさんの師匠の所に放り込まれてから、鳥頭は落ち着いた気がするね。
「アオナガさんの師匠って厳しかった?」
「ああ、うん。思い出したくもない。練習は実戦、負けたら滝を登り勝ったら苛烈になっていく。記憶も曖昧になっていって何時の間にか終わっていたからな」
滝登り?何それ怖い。
「さっさと手続きをして拠点が欲しい」
自分の部屋とかかね?
「へーへー分かりましたよーだ」
「レオナさん化してないか?お前」
気のせいじゃないかね?
「まあ、良い。拠点は〔竜国〕近くに建てるのか?」
「皆で話合ったでしょ。俺達がクランを設立している間に皆は資材収集や資金調達、土地の確保をしてくれてるんだから」
「まあ、な」
クラン設立費用は一人当たり二十五万セル、合計で百万セルも設立にかかるね。まぁ、二十五万セルなんて直ぐに稼げるけどね。盗賊本体と拠点のお宝でさ。
手続きは結構簡単だったよ?
書類にクラン名とクランマスター、サブクランマスター、クランメンバーの名前、拠点の場所を書く。拠点がまだ無かったら、場所は書かなくて良いってさ。
クランマスターとサブクランマスターのギルドカードを提示して、クランのロゴマークがあれば一緒に出す。最後に設立費用の百万セルを渡して、ロゴマークの描いてある旗を貰えば終わり。
クランメンバーが増えたり、拠点を移転する場合は書き直ししなきゃいけないけどね。
「拠点の場所決まったわよぉ」
ルバリアさんが走ってきているね。確か、土地の確保と資金調達が主で、資材集めは片手間でやるらしいね。ルバリアさんの片手間が片手間で終わる気がしないね。
ルクハが主に資材集めに資金調達だね。「伝とコネを存分に活用してくる」って言ってたね。資金調達って如何やるんだろうね?
「余ったお金は十万セルねぇ。はい、返すわよぉ」
お、十万セルも余ったんだ。一人当たり七十五万セルは渡していたけど、此の国での身分証明ってギルドカードしか無いから不安だったけど、足りたんだね。アオナガさんのコネを使ったのかなー?
「終わりましたか?少し休憩がてらに此方に来たのですが」
「ああ、勿論終わったさ。各々のフレンドはどうだ?俺は三人だな」
「私は三人ねぇ」
「此方も三人程ですね」
「俺は二人だね。多分被ってるけど」
「被っては無いわよぉ?」
ご配慮、有難う御座います!出会いが無いんだよねぇ。仕方がないよネ!
偶に表現を変えてるんですよね。文章自体に影響は少ないですから、気にしてはいけない。