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龍人な少女の召喚記~一人一人が主役な舞台の世界~  作者: スカイア=ライメト
第一部:道中編 第三章:〔竜国〕
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第四十五話 くぁwせdrftgyふじこlp!本当何やってるんですか(呆)

「これから教える模造(イミテート)召喚魔術書(・レメゲトン)の召喚術式について教えてなかったね。模造(イミテート)魔術書(・グリモワール)自体は複雑且つ強力な魔術書を単純()化し、複製したものよ。元々模造魔術書は元の魔術書が複製出来ないから作っただけだし。模造魔術書を呼ぶ時は、魔力(オド)で形創らなければいけないから、そこが留意点よ」

「私ー今手空いてるー?」

 あれ?レオナさんと同じ人が居るぞ?姉妹かね。

「今空いてないから。夜はアオナガの驕りだからねー。念話を改良しようかしら」

「分かったー」


「え?今の誰です?」

「私だけど?ああ、不思議に思ったのか。魔術的な複製よ?複製の魔術を深めれば深めるほど出来るようになるからね」

 成程?サッパリ分からん!

「さあ、続きを話すよ。その模造した魔術書を瞬時に手元に呼び寄せる術式よ。今回呼び寄せる模造魔術書はソロモンの小さな鍵(レメゲトン)七十二柱の悪魔の書(ゴエティア)十二柱の天使と(テウルギア)七十二柱の悪魔の書(・ゴエティア)十二柱の星霊の書(アルス・パウリナ)大星霊(アルス・アルマデル)の書(・サロモニス)祈りの書(アルス・ノヴァ)の五部を合わせた大魔術書の模造書よ。元の魔術書は五部がこの本と同じ大きさに纏められた、空間魔術併用の魔導具になってさえいる本よ。はい、魔術本。一頁づつ読んだ方が良いよ?一頁読んだだけでも頭痛する人が居るようだし」

「あ、はいー」

 うお。確かに一頁だけで、かなりの情報量があって頭の中がパンクしそう。この魔術本、何処ぞやの国語辞典も吃驚の分厚さなんですけど!?

「じゃあ、終わるまで席外すから」

「分かりましたー」

 さっきの人の所に行くのかね?




●◆●視点変更●◆●

 研究所の一室に若く見える男女の姿が見えた。

「さてと、念話を使ってまで私を呼び出した理由は何よ。アオナガ?」

「来訪者の相手をしているのは知っているだろう?その時に君の使い魔が飛んでいるのを本体が見ていてね。並列思考は得意では無いんだ。感覚共有ぐらいしか共有出来ないからね」

 少し苦笑いをしながらアオナガの分身は答えた。

「それについては知っているよ?使い魔は王に報告しようと思ってね。浸食欠陥怪物獣型が創命工場(セントラルドグマ)から召喚された」

 アオナガの分身は眉を(しか)め、不快感を押し殺しながら呟いた。


「綻びか」

「いや()だだよ。一年位で綻ぶとは思うけど。報告入ってないの?」

「いや来てはいる、兆候も見え始めてはいるさ。唯・・・」

 アオナガの分身は何か言いづらそうにしている。

「唯何よ」

「管轄外だからだよ。俺の今の担当は〔聖王国〕の国教〔聖天教〕の暗部(機関)が一つ、蒐集機関の遺産撲滅教会(秘蹟部)の動向把握だけからさ。他の機関に表部隊(騎士団)に関わるのは越権行為だからな」

「なんで撲滅なのよ、蒐集しかしてないじゃないよ。それに何時の間に担当が変わったのよ」

 目が呆れを呈しながらレオナは肩を竦めた。

「騙すのに丁度良いかなって。いやーやらかしてさ?変えられたんだ」

「はあ」

「君に呆れられる筋合いは無いと思うんだけどね?」

 苦笑いをしながらアオナガの分身は話した。

「良いじゃないよ」

「それもそうか。本家の方には連絡をしたのかい?」


「するわけ無いわよ。神に端から縋っている連中よ。折角あの家から出ていったのに、今更連絡をする筈が有ると思う?嫌な事思い出させないでよ」

レオナが間を置いて紡いだ言葉は、嫌悪感を隠そうともしなかった。

「すまんね。君のお気に入りの子をかまってあげないのかい?」

「おや、もうこんなに時間が過ぎてたの。夜、アオナガの給料で食事するんだけど来る?」

「俺の金でもあるし、分身体は食事はいらんだろう。ほぼ霊体で在りながら食事を取る君の分身体が可笑しいんだよ」

 肩を竦めながら、世の無常さを嘆いているようだ。

「ほら、娯楽は必要じゃない?分身体と言えども欲求自体は存在するのだし」

「よく分からないな」

「あばよ!」

「今更だが言葉遣いを改めたらどうだ」

 

 

●◆●視点変更●◆●

 半分も読み切れないね。如何したらいいのやら。あたまのいいひとおしえてください!

「そんな君に解決方法を教えに来たよ!」

「あ、結構です」

「何でよ!私頭良いよ!」

「何で心を読んでるんですか」

「読心の魔術よ」

 ワー魔術ッテ便利ダナー

「便利だよねー。さて、魔術本を読むコツだけど本を読みながら。通常の本と同じ様に文字を読んでみるといい。何文字かは既に読めている筈だからね。読みながら読むと効率が二倍だよHAHAHA!」

 それが出来ないから思ってるのにねえ!

「まあ、頑張りなよ」

 どや顔がウザい。烏頭と同じぐらいにウザい。

「肩に手を置かないで下さい」

「釣れないよ。美少女が言ってるんだぞ!喜びなよ!」

「俺も美少女ですよ」

「俺っ娘か悪くない。さあ!悪戯をしてやるよ!」

「何言ってるんですか。ちょ、やめ!くぁwせdrftgyふじこlp!」

 色んな所触りに来やがったよ!中身おっさんかね!

「良いではないかー良いではないかー。っと冗談はさておき頭軽くなったよね?」

「ぐすん。え?ええ、まあ」

「馬鹿な事やって一旦頭を落ち着かせるのも大切よ。固定観念に囚われ易くなるからね」

 ニヤニヤ笑いながら言わなきゃカッコイイけどネ!

 

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