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龍人な少女の召喚記~一人一人が主役な舞台の世界~  作者: スカイア=ライメト
第一部:道中編 第三章:〔竜国〕
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第四十三話 餅つけ餅つけペッタンヌペッタンヌ

「はい、ドウドウ!落ち着け此の野郎!抑える私の身にも為ってみなよ!〝失われた時代(Rampart)(of)城壁を(lost age)重ねるに(repeat)三層(triple) 三重(Triple)遺失(lost)城壁(rampart)〟!〝(Chain)(of)鎖で(heaven)縛るに(bind)四本(quadruple) 四重(Quadruple)(heaven's)(chain)〟!まだ、収まんないだとぅ!〝精神(Tranqui)安定(lizers)〟!やっと収まったよ」

 模擬戦が終わったらさ、アオナガさんが精神が昂って狂戦士(バーサーカー)に為ったよ。怖ぁ。遺失城壁の魔術で囲んで移動し難いようにして、空中から伸びてる鎖で捕まえて、精神安定の魔術で昂りを止めさせて、やっと戻ったね。

 魔術は名前と効果だけしか教えて貰えんかった。残念だね。

「ああ、すまないな。つい、狂化の魔術を掛けてしまったようだ」

「試験途中の魔術を使わないでよ!暴走したら事だからこそよ。今日の夕飯奢りよ、宜しく!」

「・・・はぁ、財布の中身が」

 御愁傷様ですね。

「何よ、良いじゃない。人の給料()で食べる飯は最高だよ!」

「俺の金だぞ」

「私にとっては人の金だもの。私の財布の中身は雀の涙も止まるYO!ハハハ!」

 無一文って事かな?

「はぁ、魔術の勉強の続きをするぞ」

「あ、此の娘借りてくよ!」

 俺かな?

「一様聞くが、何でだ?」

「一番才能が有りそうで、おもしr・・・コホン、仕込みがいが有りそうだからよ!」

 今、面白そうって言おうとしたよねえ!?

「はあ、まあ良い。壊すなよ?」

 え?壊すって何さ!気になるよ!

「壊したことだけは有りませーんよ!壊しても元通りに直しますー」

「それなら安心だな」

 え?これの何処に安心出来る要素が有ったの?知りたいよ。




「さて、貴女の名前は何?」

「え、えと。鴉狐です」

「私の名は!レオナと言う名字は秘密よ。何時か教えてあげるから」

「本当に疑問なんですけど、魔術って他人に教えて良いんですか?」

「ああ、そこ気になっちゃう?気になっちゃう?他国の人間に教えても脅威にはならないからよ。此の国の常識だよ、他国の人間からしたら可笑しいとは思うでしょ?」

「ええ、まあ」

「元々〔竜人族〕は魔術なんて見向きもしなかったから探求してなかったのよ。始めた理由だって、私が面白そうだからだしさ。魔術の技術が竜魔術に応用出来る事が知られてから此処まで進んでいったんだよ。そして、今の研究所の前身の探求所が出来て、学校も出来た」

「え?魔術の探求って浅いんですか?」

「そうよー高々百年位だし」

 長い気がするけど。


「〔竜人族〕は寿命が長いのよ。種族的に長かったのに加えて、竜魔術も無意識に使ってたから更にね。他にも寿命が長い種族は居るよ?〔高位長耳族(ハイエルフ)〕に〔龍人族〕、〔精霊族〕、〔吸血種〕、〔竜種〕とかの〔幻想種〕だね。〔幻想種〕は今じゃ幻想でも何でも無いけどねー。〔長耳族(エルフ)〕は平均寿命二百年、高位(ハイ)はその五倍だったかな?」

 何故今その蘊蓄(うんちく)を?

「と、話が脱線したねぇ。私の悪ーい癖だよ。魔術自体は教えても良いけど、竜魔術は無理だって覚えとけば良いよ」

「あ、はい」


「さて、詠唱方式は個人差が有るよ。此れは認識の違いに依るものが大きいと言われているよ。実際学校で教えた場合、詠唱方式は似通ったモノに為るのが分かっているから。私の詠唱方式は遺失言語(ロストワード)の一種と単語の羅列よ。鴉狐ちゃんの詠唱方式は何?」

 レオナさんの雰囲気が変わったね。詠唱方式?ああ、何時もの詠唱の仕方か。

「今の言語で文章ですね」

「そう、そのままで良いよ。自分自身が分かりやすのが一番だからさ。鴉ちゃんのステータス職業は召喚術士か、君を召喚魔術士に仕上げてあげよう!遺失時代(ロストエイジ)にあった儀式級魔術は、模造魔術書の一種、模造召喚魔術書イミテート・レメゲトンの召喚術式と七つの大罪グレイトセブンデモンズの召喚術式、英霊召喚の術式。どれもめんd・・・癖が有るけども面白いからさ?儀式級魔術以外の普通の召喚術式は簡易召喚、召喚魔術の基礎。召喚とは違うけど、収納系に複製、天鎖、障壁、遺失城壁の魔術も教えてあげようか。魔術本も何冊か渡すわよ。私はとても鴉狐ちゃんを期待してるよ?」

 長い!そして目が笑ってないよ。期待してるよの部分が一番怖いよ。


「儀式魔術は難しいから後よ。簡易召喚って言ったけど、詳しくはそれに書いてあるから今すぐに見て。さあ!」

 目が凄く怖い。見なければ殺られる!って感じがするよ。

 えーと?悪魔召喚、天使召喚、精霊召喚、魔物召喚、魔獣召喚、確率召喚か。確率召喚だけ意味が分からないよ、あれかガチャか?ガチャなのか?

「召喚魔術の基礎から始めよう。基礎は契約と修復、召喚、送還の四つ。この内契約と召喚、送還は出来るらしいから省いて、修復を教えようか。修復とは、召喚魔術の術式に召喚対象の保護と現界補助を目的とした、密着型の障壁の修復の事よ。体表に障壁が展開していて、それが消えると現界の維持が不安定になり、強制送還されるよ。召喚中は魔力(オド)が消費される理由の一つと判明しているよ」

 へー障壁なんて有ったんだ。魔力が消費され続ける訳も分かって良かった。召喚時に魔力を多く込めると、消費魔力も多くなるのは強化した障壁分の消費かね?



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