表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
龍人な少女の召喚記~一人一人が主役な舞台の世界~  作者: スカイア=ライメト
第一部:道中編 第二章:〔聖国(笑)〕、〔帝国〕
32/114

第三十ニ話 生活の知恵って素晴らしいよね

 おし、東雲に馬車ごと非戦闘員を連れてきて貰ったんだけど、ソティ達の解体作業が早すぎだね。みるみる内に皮、骨、肉に分けられていく姿は壮観だったね。

 皮は敷物みたいになって、ルクハのアイテムボックス行きになって、後で加工してくれるらしいよ。肉は食ってみたけど、凄く硬くて噛み千切れなかったよ。包丁の切っ先で二、三ヶ所切れ目を入れて軽く包丁の背でトントン叩く奴と、蜂蜜、舞茸、玉葱を使っても太刀打ち出来無かったよ。まぁ、多分だけど煮込み系の料理の方が合いそうなんだよね。今やれって?時間がないんですーなので却下。大体烏頭の馬鹿のせい。

 骨は皮と同じくアイテムボックス行きで、武器か防具を作ってくれるらしいね。因みにルクハは、鍛冶師らしいよ。施設と時間さえ在れば作れるらしいけど、馬車移動だからね。仕方が無いよネ!

 さて、アイテムの分配も終わった事だし、次の町に行くとしますかね。



「ルバリアさん、そう言えば何でこの〔帝国〕ってな程発展してるんだ?このゲームの世界観は中世のファンタジーなのに。そういう点では〔和国〕もおかしいんだよ」

「あーそれ思った。見るからに〔和国〕は江戸時代ないし、その時代に近い年代だよな。それに、中世と江戸時代じゃあ最低でも一世紀以上離れてる事になるんだよなぁ」

 それな、江戸時代位になると色んな所がある程度発展してる筈だし、今まで四か国を見て来たけど時代が同じ様には見え無かったよね。中世に近いのは〔和国〕の隣国だけだったし、隣国ならある程度似通ってる文化が有る筈なのに、殆ど無かったね。

「確かに、一部の国は中世より前の時代じゃね?って掲示板で言われてる位ですからね」

 掲示板見た事ないなぁ。と言うよりそれ〔聖国(笑)〕じゃない?

「確かにねぇ。おかしいわねぇ、図書館らしき施設があるって聞いたから、皆で行ってみない?どうせ空いてるでしょぉ?夏休みなんだからねぇ?」

 何で、運営に聞かないかって?運営って、基本は放任主義っぽくてメンテの告知だけしか今まで、運営がユーザーとのやり取りをしたこと無いらしいよ。質問に回答が無いのですが?まぁそれと、夏休みなのは否定出来ないね!その時期に運営が始めたんだもの。しょうがないよネ!ルクハの予定は如何なんだろ。

「えぇ、私は大丈夫ですよ?皆さんはどうです?」

「俺は大丈夫だな」

「俺も俺も!」

「提案者なんだからぁ勿論よぉ」


「・・・ん?何?」

「何について話しているのでしょう?」

「・・・さあ?」

 知らなくて良いと思うよ?




 次の町に着きましたっと。やっぱり外観は前の町と変わんないねぇ。図書館は何処ですか?え、あっちの方と?それはそれは、有難う御座いました。

「あっちの方だってさ」

「お前、よくあんな動作で分かったな」

「え?身振り手振り有ったじゃん?」

「プルプル震えてるだけだったけど?」

「あら、私にも理解できたわよぉ」

「・・・ん、分かった」

「ええ、とても丁寧な説明でしたね」

「分かったの~」

「私もー」

「え?おかしいの俺だけ?」

 だと思うよ?


 へーここが図書館か。何か思ってたのと違う外見だなぁ。内装も現実での大き目でスタイリッシュな図書館って感じだし。浪漫溢れる〔帝国このくに〕で、期待外れも良いとこだな!まぁ、普通にカッコイイんだけど期待してたぶんねぇ?

 此の図書館のセキュリティはしっかりしているらしく、出入り口にはよくお店に置いてあるような防犯センサーが在ったり、身分によって閲覧できる書物が変わってたり、何に反応するか分からないセンサーも設置してたね。

 んで、皆で手分けして書物を読んだんだけど、俺が担当してたコーナーで欲しかった情報は特に無かったけど、面白い小説があって其れを読んでたよ。内容は違うけど、辞書並みに分厚いラノベの様な小説ね。

 ファヴ達年少組は何してたって?ファヴは武術書や武器大全~オーディノス時代~、軍記物、解体新書を読んでて、ソティはレシピ集や日常の生活術~お婆ちゃんの知恵・サバイバル活用編~、算数の教本、解剖学書、解体教本~魔物・野生の動物編~とかを読んでたね。

 ・・・勉強って教えた方が良いのかなぁ?後、ラインナップに解体新書(何故此処に?)とか解剖学書、解体教本が有るんだい?物騒すぎやしませんかねぇ?

 ノーディンとレギーナ?絵本とか図鑑を一緒に読んでいて、こっちは微笑ましかったね。


 因みに、オーディノス時代は日本の和暦、まぁ年号と同じ物らしいよ?だけど、こっちは大陸全土共通の年号でキッチリ百年で変わるってよ。何でこんなにも異様に普及してるかって?かなり大昔に大陸全土を完全征服した帝王が居たらしく、その名残だって。その国は帝王から五世代目で滅んだってさ。言葉も方言は有るけど全然通じるレベルだって。方言がどの程度だって?アイヌ語か沖縄語位違うって。それさ、別言語にしか聞こえないんだけど。え?気のせい、さいですか。

 何でこんなに知ってるかって?ルバリアさんが読んでた本に載ってたからだけど?

 んで、今はインペリウム時代(〔皇国〕か〔帝国〕の時代?)らしいよ。オーディノス時代はインペリウム時代の前々代らしいね。ファヴさ、何で前々代の大全を読んでるんだろ。

 大丈夫その本?古くない、二百年前のだよ?え、何だって?其の年代が良いの?物好きだねぇ。

 練習しながら書いてるので、余白の位置が変わるのはご愛敬ってことで。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ