第二十九話 鳥兜よお前は前に立たされる運命である
「止まれ!〔帝国〕内に何用か!」
この衛兵の鎧、分厚いフルプレートアーマーなのに結構軽そうなんだけど?何?チタン合金系の金属なの?コスパ悪くない?どんだけ発展してるんだよ。
「北東の国に用事がありまして。後すみません、何か〔帝国〕内に入国するために必要な物はありますか?」
「身分を証明出来るものを提示するだけで良い。但し、身分証によっては金が掛かるがな」
「分かりました」
やっぱり慣れてるものなのかねぇ、外回り組の鳥兜は。愛想は良いのに友達は少ねぇけどな!何で、鳥兜が会話してるかだって?このパーティで唯一の男キャラだからね。しょうがないネ!身分証は全員冒険者カードだよ?
「〔聖国〕から何故こちらに来た?」
「北東の国に行きながら、観光をしようかと思いまして。〔聖国〕でも観光しようと思いましたが、連れがこの形なもので。早々に出国する他なかったもので」
「相、分かった。身分証の確認も終わった、特に犯罪歴も無いようだな。通ってよし!」
今の会話って、身分証の確認のための雑談かな?
「有難う御座いました」
「流石外回り組だな」
「殆ど中に居るけどな!」
うん。知ってた
「東雲、街道沿いに宜しく」
『相、分かった。少し速度を上げるか?』
「皆、如何する?次の町まで急ぐ?」
「上げなくて良いな。聖堂騎士団(笑)も追っては来ないだろうし」
それをフラグと言うのだよ。ぶっしー。
「この国の標準的な服を実は楽しみにしてたのよぉ。少しだけ急いで欲しいわぁ」
「・・・?」
「このままで良いかと」
「少し急いでほしいのー。特産品が見たいの」
「同じなの~」
速度維持が二人に速度上昇が三人、不明が一人だね。んー少し急いでもらって、東雲にも休憩してもらおうかな?
「東雲、疲れない程度に速度を上げて?」
『承知した』
着きましたっと。おー近代的な建物に魔導技術と科学技術を融合した、浪漫溢れる街並みになってる! 〔帝国〕って名前が付く位だからなぁ。凄く・・・製作者は分かってらっしゃる。町の壁は、〔和国〕に在った物理的な壁じゃなくて、魔導技術か科学技術で作られたバリアだね。
「おースゲェな!カッコイイ位しか言えない位に、語彙力が消滅するぞ。これは」
「フフフフフフフ。服を見るのが凄く楽しみで興奮してきたわぁ」
興奮しないで下さいお願いします。覇気が漏れて周りが陽炎になってるからね?あと巨人になりそうだからね。
「・・・ん・・・かっこいい」
「綺麗な壁ですね」
「かっこいいのー」
「綺麗なの~」
中々の高評価だね。ゲーム内時間で三か月毎にメンテやアプデとかのイベントが有るらしく、運営の情報によると〔クラン〕って言うのが造れるようになるらしい。それに加えて、拠点の売買や拠点内に様々な設備が造れるらしいね。なんでゲーム内時間で三か月毎なんだろう?実質一か月だよね、メンテとアプデ。ガチャとか無いから詫び石無しだよねぇ。
「ふむ、国境門の方から来たのか。問題も無いようだから通ってよし」
うわー凄くあっさりしてる。大丈夫か?いや大丈夫だったか。
「フフフフフフフフフフフフフフフフフフ。さあ行くわよぉ!服屋にぃ!」
このフフフの数は着せ替え人形確定だわこれ。
「烏頭、お前も道連れだからな?」
「マジでか」
「人数多い方が早く終わるんだよ。何故か」
「さいでっか」
ほんとなんでだろ。まぁ早く終わる分には、目がレ◯プ目にならなくてすむからね。うん。え?逃げる選択肢は無いかって?有るわけ無いじゃないですか、やだー




