第十九話 まるでカル◯ファー
「早速、送還しますか」
『扱い雑じゃありませんか!?』
「仕方ないよね。魔力が掛かるからね」
是非も無いよネ!
『ぎゃー!』
「召喚の門よ閉じよ【召喚術・送還:鬼火】」
うし、買い物の続きをしようかね。
「・・・鬼畜」
「何か言った?」
「・・・何も」
買い物は楽しいね。だからと言って長時間はしないよ?買い続けちゃうからねぇ。しかもお金が無くなるまで、あれは嫌な思い出だね。使いすぎて危うく電車賃が無くなるやつ。
んじゃ、〔竜国〕に向けて出発しますかね。ルートは街道沿いを魔物狩りをしつつ進んでいきながら、観光出来たら良いよね。ファンタジーさながらの綺麗な風景とかね。
あ、そろそろログアウトしないとねぇ。今回も宿かお金がドンドン出てくよ。青天井だよ。お金稼がないとね。
ログインっと。うし、早速徒歩で行くといますかね。馬車は使わなくていいのかって?お金が無いからね、しょうがないよね。徒歩のついでに、魔物を狩りますかね。お金は稼がなくて良いのかだって?いやさ、あの盗賊が持っていただけかもしれないじゃん?ランクのついでに、稼げる方を選んだだけだしね。
「・・・ん・・・お腹空いた」
・・・忘れてた御免ね?今回は野菜と調味料が手に入ったから、オーク肉の味噌炒めにしようかね。ちょっと川の方に移動してと。先ずは、〔黒の武者〕と〔白の武者〕を召還してファヴ達に色んな技術を仕込んでもらい、鍋で玄米を炊いておいておく。次にキャベツらしき物と葱を切る。キャベツは芯を取り除いて切って、葱は斜めにブツ切りだね。キャベツの芯は使えるから取っておいて置くね。オーク肉は薄切りにしておく。石竈が一個しかないと誰が言った?二個あるんだなぁ。何故って?〔黒の武者〕と〔白の武者〕が作ってくれました。便利すぎるね。火のほうは火打石じゃなくて、最近契約した不知火にやってもらってるよ。まるでカル◯ファー。
召喚するとき詠唱が少し要るんだよね。「黄泉の灯火は導きの火と成る【召喚術・召喚:鬼火】」こう言うやつがね。魔力消費は10かかるんだよね。まぁ残り20は有るんですが。後、〔精霊族:武具系付喪神霊〕みたいに二人(?)目は召喚出来なかったね。
召喚した時に、不知火が『寂しかった。一人でフフフフフ』闇堕ちしそうな声で言ってたのを聞いて、何処に居たのって聞いたら・・・送還された後脳内に、区画に移動しますか?元にいた場所に戻りますか?って出て来て元場所じゃなくて区画を選んだら、十七畳程の部屋に出たらしい。凄く寂しかったらしいね。うん、どこかのカ◯デアみたいな場所なのかな?マス◯ーの入れないマイ◯ーム的な?
閑話休題
料理の続きだね。後は、フライパンで肉、葱、キャベツの順番に炒めて行って、最後に味噌を入れて絡めるだけだね。味見をして問題がなければ良し。んで、炊いておいた玄米にのせて完成っと。
「皆ー出来たよー」
「・・・ん・・・今行く」
「分かりました」
「分かったー」
「今行くの~」
『私は如何しましょう?』
どうしよう?
「送還かな?」
『あそこだけは本当に勘弁して下さい』
魔力は・・・大丈夫か。
「このままで良いよ」
実験したいことあるし。
『わーい』
「頂きますしようか」
「・・・ん」
「はい」
「「はーい」」
「「「「頂きます」」」」
うん、味噌とオークの肉が合ってて美味しかったね。