第十八話 説明が・・・大部分
説明、長すぎましたかね?
おーう、周りの気温が上がってるんですが?普通さ、気温下がるよね?この場面とかだとさ。
『私の事見えてるんですよね?』
鬼火みたいな人魂しか、見えないんだけど?
「ファヴ、どうしたの?」
「・・・何で・・・〔鬼火〕が居る?」
『え、ええと。に、任務で』
「・・・本当は?」
「知り合い?」
「・・・ううん・・・違う」
知り合いじゃないんだったら、何なんだろうね?
『・・・じゅみまじぇん。道に迷っだだげでづ。ばなじをぎいでぐださい』
・・・方向音痴で寂しがりやの感じがするぞぅ。
「・・・助かりたかったら・・・大人しく付いて来て」
発言がアウトローだよ!?
『ばい、わがりまじだ』
・・・チョロすぎません?この火の玉チョロインかな?性別不明だけどネ!人形ですら無いしね!
「・・・精霊だから・・・これと契約すればいい」
これ扱いって酷くない?え?今なんて?精霊ですと!あー聞いた事あるんだよね。鬼火はジャック・オ・ランタンとかウィル・オー・ザ・ウィスプとかの仲間だって。
『・・・良いんですか?』
泣き止んだね。
「うん、別にいいよ?」
『やったぁ。これから一人にならなくて済む。一人は寂しいフフフ。方向音痴で迷うわでフフフ』
明るいのに闇が深そうだね。青春を闇で過ごした者共みたいなね。
「契約しちゃおうか。【召喚術・契約:契約の刻印】これから、宜しくね」
『こちらこそ。お願いします!』
早速能力の確認しますかね。ええと、先ずは[ステータス]の〈召喚術〉をタップしてと。
〈召喚術〉
契約召喚獣
〔黒の武者〕
〔白の武者〕
〔鬼火〕
[ステータス]
名前:名無し
種族:精霊族・火精霊・鬼火 基礎Le:5
スキル:〈魔術・火:2〉〈精霊術:3〉〈憑依:1〉
種族スキル:《導魂の灯火》《鬼火》
この子、名無し何だね。名付けって出来るのかね。種族スキルって何だろう?このゲーム、メニュー画面の文字叩けば情報得られるからなぁ。タップろうか。
・種族スキル:其の種族固有のスキルのこと。基本的にレベルは種族レベルに依存している。
・〈憑依〉:実体が無い者達が主に所持しているスキル。憑依した場合、自身の能力と対象の能力の両方を使え、ステータスは両方の数値を加算した数値になる。レベルによって、憑依出来る対象が変わる。スキルレベル+種族レベルを÷2したレベル以下の対象や許可を得た場合、確実に憑依出来。許可が無く、レベル以上の場合は確率で憑依出来る。
・《導魂の灯火》:〔精霊族・火精霊・鬼火〕の種族固有スキル。迷える魂を導く、灯火の道を作る。灯火の行き着く先は、黄泉の国とも仏教の地獄とも言われる。
・《鬼火》:〔精霊族・火精霊・鬼火〕の種族固有スキル。自身の周囲に、レベル分の数の鬼火を発生させ、浮遊させる。攻撃や防御にも使える優秀なスキル。又、術に似たスキルなので基本的に物理法則及び、エネルギーの保存の法則に囚われない。魔力を使わず、大気残存魔力や魔素を主に使うため、使用者の魔力は減らない。
・・・〈憑依〉とか《鬼火》の説明長くない?今までに、見た事無いんだけど。《鬼火》で科学言語を持ち出して来やがった。
『名前無いので、欲しいです』
おや?今までの泣き虫は鳴りを潜めたぞ?
「んー不知火ってどう?」
『嬉しいです!』
火に関連する単語で、語感が良いから付けただけだけどネ!
「自己紹介しようか。私は鴉狐で、この黒髪がファヴ。黄色の髪がソティで赤褐色の髪がレギーナ、深緑色の髪がノーディンね」
『わ、私は不知火です。宜しくお願いします!』
「・・・ん・・・宜しく」
「宜しくお願いします」
「よろしくー」
「こちらこそ~」
うん、可愛いね。うちの子はね。癒されるはー
二千十八年八月二十一日に少し修正を入れました。
修正を入れた一つの種族名は、学名の類似とでも思って下さい。種族:◯◯・△△・✕✕で、◯◯の処に大別の種族名、△△には大別よりも細かい種族名、✕✕にはさらに細かい小別の種族名ですね。但し、此処まで表記されているのは少ないです。鴉狐とか種族:龍人だけですし