第十三話 戦闘描写とは一体
ふー洗い物終わったっと。じゃあ、解体どれくらい進んでますかねぇー
・・・何か山出来てるんだけど。可笑しいなぁーいつの間に狩ったんだファヴ、て言うか俺も経験値が欲しいから、戻って来たら一緒に付いて行こうかね。
「どれくらい進んだ?」
「はい、ファヴが随時運んで来ているので・・・」
あ、うん(察し)
「解体が終わってるのは、どれかな?」
「はい、あそこのです」
「あ、切れ味悪くなってるでしょ、此れ使って」
「良いのですか?」
「良いよ、良いよ。今日はもう使わない予定だし」
「ありがとうございます」
じゃあ、後で洗って研いでおかなきゃね。研磨石に丁度いいのが有ったしね。解体してあるのはこれかね。えーと、【ゴブリンの右耳】が五、【オークの右耳】も五か、前回のあれと同じだけどまだありそうだしねぇ。【オークの睾丸】が二組、【オークの肉】が五、【粗雑な棍棒】は十。んで【粗雑な服】も十、【魔石(微小)】も十だね。他には無いかねぇ。うん、何にも無かったけどまぁ良いかねぇ。これらは、前回と同じ配分で良いかね。
「・・・ん・・・持ってきた」
また増えたねぇ。
「次、私も一緒に行くから」
「・・・分かった・・・休憩する」
私もファヴが来るまで、手伝おうかなぁ解体。
「手伝おうか?」
「いえ、良いです」
・・・拒否られた。少し準備運動でもしてるかね。
「・・・行く」
「あ、護衛として〔黒の武者〕と〔白の武者〕置いてくからね」
「分かりました」
行動の指示は、設定できるかね?やってみるか、指示系統のだいぶぶんを今回はソティに移動・・・これで出来たかな?召喚したら、少し試してみてもらうか。
「【召喚術・召喚:黒の武者】」
「【召喚術・召喚:白の武者】」
「ソティ、少し命令してみて」
「分かりました。〔黒の武者〕、その魔物を持ち上げてみてください」
うん、命令出来てるみたいだね、良かったよ。よし、此で準備が終わったね。何か忘れてることは無いかな?
「んじゃ、行こうか」
・・・戦っている描写が欲しい?残念、無いよ!
まぁ、技も何もへったくれも何も無かったしね。例えば、ファヴがゴブリンの首を持って握り潰したり、ゴブリンの睾丸を足で蹴飛ばしたり、オークの喉仏に手を突っ込んだりね。
俺?俺はまぁ、骨に当たらないように心臓を一突きしたり、脳天を潰したりしたんだよね。まぁ此の【丈夫な刀】が、刃毀れしないから出来ただけだしねぇ。丈夫じゃなくて、不毀に変えた方が良いと思うんだよね、此の刀の耐久性。
簡単に言うと、ゴブリンとかオークをサーチアンドデストロイして来ただけ、と言うね?
ま、ソティ達の所に戻ろうかね。
・・・どうしてこうなった?〔黒の武者〕と〔白の武者〕が解体の手伝いしてるんだけど?聞かなきゃ分かんないよねぇ。
「ソティ、〔黒の武者〕と〔白の武者〕が解体の手伝いしてるの?」
「少し量が多かったもので。駄目でしたか?」
「あ、うん。別に良いよ、でも何で〔黒の武者〕が包丁を持ってるの?」
「何故か、手伝いたそうに見てるので、持って貰ったら解体を初めたので」
「最初の方は汚かったのー」
「でもどんどん上手くなったの~」
「私が教えていきましたので」(ドャア)
・・・やっぱり学習能力あるっぽいねぇ。今度からファヴが暇な時に、戦闘技術仕込んで貰おうか。さっきの戦闘?顔が凄く面倒くさそうだったからね、手を抜いたんじゃない?(適当)
「うん、事情は分かった。じゃあ今度からも宜しくね。後、追加でこれ等も宜しくね」
食事の準備を始めましょうかね。丁度良い時間だしね。
現在の所持金 二万九千四百セル
所持品(装備品以外)
【水筒】【下級ポーション】×三【食料品・五人四日分】【オーク肉】×九【オーク肉(半分)】【酒樽】×三【調理セット】内訳【フライパン】【鍋】【包丁】【お玉】【深めの木皿】×五【火打石】【解体用の
小刀】×二【簡単手作り石竈】【燃料】×沢山【工作用素材】×沢山
解体結果
【ゴブリンの右耳】×十【オークの右耳】×十【オークの睾丸】×八【粗雑な服】×二十【魔石(微小)】×二十