第十二話 昼食を食べよ~
よし、菜箸と皆の分の箸と次いでに、串を作り終わったね。地味だけど、割と良い出来で満足なんだよねぇ。
「・・・採ってきた・・・お腹すいた」
「じゃあ飯作るから、作っている間にソティとレーギン、ノーディンはファヴが採ってきた魔物を解体してきてね。次いでにファヴも手伝ってきてね」
「はい、分かりました」
「分かったー」
「分かったの~」
「・・・うー休みたい」
「見てるだけで良いからね?」
んじゃ、早速作り始めちゃうとしますかね。
今回は、解体し終わったオーク肉を使って、簡単お手軽ステーキと、盗賊から盗った食料で昼食を作ろうかね。朝食?知らんな。因みに今は川沿いに移動してるよ?道具を洗いたいしね。
今回は、俎板が無いから急遽、綺麗な川で洗った大きめの平たい石を使ってるよ。寄生虫とか菌とか気に為るけど、ゲームだからって言って気にしないようにしてるね。本当は危ないけど。
先ずは、オーク肉を適当な厚さに切って、少し切れ目を入れるね。ミートハンマーとか無いから、包丁の柄で叩いていくよ。
ステーキって言っても、ナイフが解体用しかないから、箸で食べやすい大きさに切っておこうね。
セージっぽいハーブを採ってきたから、今回は肉の臭み消しに使ってみようかね。ハーブと肉を一緒に揉みこみ、そして塩をまぶして焼く。塩は盗賊の食料に有ったけど、胡椒は無かったね残念。んで、パンと一緒に皿に載せて完成っと。美味しく出来てると良いなぁ。
「作り終わったよ」
「直ぐ行きます」
「今行くー」
「私も~」
「・・・お腹空いた・・・ご飯」
「はい、どうぞ。んじゃ皆で頂ますしようか」
「「「「・・・?」」」」
え?若しかして、頂ますを知らないとか?
「済みません、頂ますとは何でしょうか?」
「えっとね、頂ますっ言う言葉はね。食材の命を頂、自分の命の糧として感謝する言葉だね。昔はもっと長くて、詩か俳句位あったらしいよ?まっ諸説あるけど、私には此れが一番しっくり来るんだよね」
「良い話だと思いました」
「「うん」」
「・・・お腹空いた」
すっげぇ興味無さそう。やっぱり小難しかったかね?皆の顔が、そんな事よりご飯って顔してるしね。食べようか。
「まっ頂ますは言おうか」
「分かりました」
「「うん!」」
「・・・ん」
「それじゃあ、頂ます!」
「「「頂ます」」」
「・・・頂ます」
ん、美味しいね。良かった、良かった。お、皆も美味しそうに食べてる食べてる。でも野菜とか温かい汁物が無かったのがねぇ。今度から気を付けようかね。
ふー食べた食べた。結局、皆がお変わりをしたから、新しく焼くはめになったけどね。そんなに食べて胃大丈夫かね?急激に入れるとヤバいらしいけどね。まぁ其処は若さかね?あれだけ有ったオークの肉塊が二分の一しか残って無い。一匹だよ?流石に全部は無理だしね、て言うか食べてれたら化け物だよ。エンゲル係数跳ね上がるしね。
少し休憩して、ソティ達が解体の続きをしてもらったる間に、ファヴは狩りの続きで俺は洗い物でもしてるかね。え?何で一人称が話し言葉と書き言葉?――――変だから思い言葉で良いや――――が違うかって?癖だよこん畜生。社会人に為ってからかな?こんな感じになったのは。まぁ良いか。洗い物を片付けを始めるとしますかね。
現在の所持金 二万九千四百セル
所持品(装備品以外)【水筒】【下級ポーション】×三【食料品・五人四日分】【オーク肉】×四【オーク肉(半分)】【酒樽】×三【調理セット】内訳【フライパン】【鍋】【包丁】【お玉】【深めの木皿】×五【火打石】【解体用の小刀】×二
【簡単手作り石竈】【燃料】×沢山【工作用素材】×沢山
解体結果
【ゴブリンの右耳】×五【オークの右耳】×五【オークの睾丸】×六【粗雑な棍棒】×十(燃料行)【粗雑な服】×十【魔石(微小)】×十