第十一話 解体の結果は如何に
ふー二時間で戻ってこれたけど、ゲーム内では三倍の時間で進んでるんだっけかね?て言う事は、今は一人部屋に入れてから六時間後かな。
「・・・やっと戻ってきた・・・暇」
・・・早速ダメ出しを貰っちゃったね。ん?でも〔白の武者〕が成長してるような気が?まっ、それは良いとしてもね。早速行くとしますか、金を稼ぎにね!
えーと、依頼と言うかゴブリンのいる森は此処かな。んじゃ、ゴブリンをファヴに行かせますかね。あ、でもゴブリンとオークが五匹づつ[アイテムボックス]に入ってるんだよね。解体できるかな?
「解体できる人いる?」
「はい、私が出来ます」
「あ、君の名前は?」
「私の名前は、ソティです」
そう言って、他の子も名前を言ってくれて、助かったね。他の子はレギーナとノーディンって言う名前だね。容姿はファヴが黒髪のロングヘアーと金の目で、ソティは黄色の髪と目でミディアムヘアー、レギーナは赤褐色の髪と目でショートヘアー、ノーディンが深緑の髪と目でソティより少し長めのショートだね。
「じゃあ、この小刀でゴブリンとオークの解体宜しく」
「分かりました」
よし、枯れ木とか石を集めて早速作っちゃいましょうかね。
ふーこんだけ有れば十分かな?じゃぁまずは、縦穴を作るとしますかね。まっすぐな面を持つ石を倒れないように立てて、その左右に平たく大きい石を置いくよ。これじゃあ竪穴が低いから、石をその上に重ねていくね。横穴を作るための石を前方に置いて、さらに高くするためにもう一段重ねて、その上に大きく平たい石を載せて、周囲から石を立て掛けて崩れないようにするんだよね。隙間を埋めるために採取した粘土を隙間なく詰めていくって、完成っと。縦穴のてっぺんの面は、載せる鍋よりも若干小さく、高さがそろっていると鍋が転びにくくなるんだよねぇ。だから、今回はそうしてみたんだよね。
だけど、此の竈で一番の問題は、アイテムとして認識出来るかなんだよな。早速、入れてみますかね。
うし、入ったアイテム名は【簡単手作り石竈】で、説明があるね。
アイテム名
【簡単手作り石竈】
作製者:鴉狐
等級:通常級(D)
説明
石と粘土で作った石の竈。凝った作りではないが、丁寧な出来である。作製者はケチだと思われる。
効果
無し
余計なお世話だよね、此の説明文の最後の方。褒めてたのに貶しやがって。まぁ其れは良いとして、菜箸とか箸とかちゃっちゃと作るとしますかね。
「済みません、解体し終わりました」
「解体てつだったー!」
「私もー」
「ありがとね」
お姉さんっぽい口調のがソティで、順にレギーナとノーディンだね。解体の結果は、ゴブリンの右耳が五個、オークの右耳が五個、オーク肉が五匹分で結構多い。因みに、この世界では普通にオークとか魔物は食べられていて、オーク肉は美味しいらしよ。んで、オークの睾丸が三組か、睾丸って売れるのかね?ゴブリンとオークの持っていた粗雑な棍棒が十本と服が十枚、小さい透明な石?らしき物が十個だね。
「この、小さい石って何か知ってる?」
「それはね~魔石って言うの!」
へー此れが魔石ね、結構小っちゃいね。
「鴉狐様」
「ん?何?あ、様付けは無しでね」
「分かりました。鴉狐さん、魔石は魔物の体内にある石のことです。魔物の等級で、大きさが変わるんですよ」
「魔石は大きいほど高いの~」
「成程ね」
詰まる所、強い奴ほど高いってことだね!解体物は、ゴブリンの右耳とオークの右耳が依頼用だね。依頼は、後で受けれるか聞いてみようかね。オーク肉が消費用、オークの睾丸は買取で棍棒は燃料に回して、服は素材?かな。魔石は一様取り措いておこうかね。
前回の話で、小刀が一本だったのを二本に増やしました。書き直しはちょくちょく有りそうです。
現在の所持金 二万九千四百セル
所持品(装備品以外)【水筒】【下級ポーション】×三【食料品・五人四日分】【酒樽】×三【調理セット】内訳【フライパン】【鍋】【包丁】【お玉】【深めの木皿】×五【火打石】【解体用の小刀】×二
【簡単手作り石竈】【燃料】×沢山【工作用素材】×沢山
解体結果
【ゴブリンの右耳】×五【オークの右耳】×五【オーク肉】×五【オークの睾丸】×六【粗雑な棍棒】×十【粗雑な服】×十【魔石(微小)】×十