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龍人な少女の召喚記~一人一人が主役な舞台の世界~  作者: スカイア=ライメト
第三部:建国編 第一章:傍観者足る過去の映像
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第百一話 足りなかったよ…

最近、投稿ミスが多い気がしますが気のせいです。嘘です。すみません。

 おお!成功した!あれ?倦怠感が強くなってる?う、気持ち悪い。吐き気と頭痛がしてきた。だ、駄目そうだ。

「ん?おい、どうかしたか?おい、おい!」

 あたまがまわらない。いしきがとおのく。しかいがくろにかわって、なにも、みえない。ねむけがおそってくるな。

「大丈夫か!?」


 っ!な、何があった?英霊召喚の術式を試していて、それが成功したまでの記憶はある。確か、術式が発動して光に包まれた瞬間だった筈だ。痛い!頭が割れる!これ…二日酔いに似てるな?水と糖分が欲しい。

「大丈夫なのか?俺を召喚したせいで、魔力が切れたんだろ。暫く安静にしていたら治るか」

「ええと、貴方は?」

 多分、召喚した英霊で、間違いは無いと思うのだけど。確信が持てない。人型ってのは影で光の中でも分かったのだけど、その他は全くと言って良いほど見えなかったからな。

「ああ、自己紹介の途中だったな。俺は英霊(ロォーヤァ)役割(ロール)騎乗する者(ライダー)。真名はこっちの都合で悪いんだが、未だ話せない。どの時代かは分からないが、話しても分からないだろうしな。気軽にライダーとでも呼んでくれ」

 身に刺すような空気と視線を感じる!これは、俺を見定める様な気がする。とても怖い。俺なんて一息で潰せる力を持ってそうだしな。

「それで?君は何の為に星に備わる情報媒体、星之記憶(アカシックレコード)から態々俺を呼び掛けた?こんな人の容をした兵器に何をさせたい?幾ら力の塊とは言えど、それに紐付けられた考え方と、力の表し方って物がある。改めて問おう、何の為だ?」

 覚えた術式を試したくなっただけなんだよな。大それた理由なんて在るわけない。言い訳を考えても良いけど、思い付きやしない。だったら、正直に言った方が良いかな。

「あーっと、術式を試したかったからと、力を貸してほしいかな。力とはと言っても、戦力以外に知識とかさ。ライダーが好きな方法で良いから」

「ほーん。ビース、今の言葉に嘘はあったか?」

『解。マスターを騙し、陥れ、利用するような嘘は特にありません。ただ、召喚した理由が無さ過ぎて、取って付けた言葉は有りましたが』

「そっか、そっか。あっははははは!面白い奴だな!良い、良い。決めた。問おう、君が俺を呼んだ者か?そうか、その首肯を持ってして、誓約に基づいた契りを果たそう。宜しくな、召喚した主(マスター)っ!」

 あ、魔力が減って気持ち悪くなってきた。魔力の消費が異様に激しいな。魔力量が大分多くなったけど、数分しか持たないとは。そ、送還は出来るのかな? そうでもしないとプレイ自体が満足に出来なくなる。

「早速で悪いのだけど、魔力消費を抑える方法はないかな?激しくて吐きそうだからな」

「あーっ。それは俺が霊体化すれば良い話だな。見えなくなると思うが、近くには居る。実体化する必要があるなら呼んでくれ」

 あ、少しは消費が緩やかになったな。それでも、規模の大きい魔術を使うとなると厳しいか。何故なら、少しだけ自然回復量よりも上回っているからな。何とかしないと。

 今出せる中の案としては二つ。一っ目は回復量自体を上げる事だ。これは対応する道具を身に付けたり、その効果がある術を覚える。後は地道に訓練か。これは日頃から行っているので、継続あるのみしか言えない。

 二つ目は魔力の回復薬を飲む事だな。瞬間で回復はしないし、回復量が上がる物しかない。それに、お金や素材が継続的に掛かるのも問題だな。

…回復薬を飲んで様子を見よう。その合間に問題を解決できそうな案を考えておこう。今でさえ減っているのに、本格的に行動させたら体が持たない。実体化してもらったら消費量が三倍に増えるからな。

 取り合えず生産陣の所に行こうか。魔力回復薬を補充したいし、その次いでにこの話だけでもしたい。何らかの解決策を持ってそうだし、無かったら考え付けるヒントがもらえるかもしれないからな。

「すみません!」

「ん?鴉ちゃんなのです。何の用です?ルクハは今出払っているのです」

「ええと、魔力回復薬の補充をしに来ました。それと、少し相談にのってほしくて」

「そうなのですか。魔力回復薬はあそこの冷暗所に置いてあるのです。青い試験管のマークが描かれている木箱が、魔力回復薬の容器の入れ物なのです。それを持っていくと良いのですよ。必要数以上持っていくと、保管が大変になるので気を付けるのです」

 場所は…あそこか。少し大きい扉の向こう側だな。どれくらい在るか分からないけど、箱で置いてあるって事は量があるのか?

「ありがとうございます」

「気にしなくて良いです。あ、直ぐに回復するタイプの薬は、研究開発中なのです。色の良い返事は期待しない方が良いのですよ。相談は少し待つのです。作業が一段落ついたら出来るのです。それまで、そこの椅子に座っているのです」

「作業中にすみません」

「作業も休憩を挟んだ方が、捗るの良いのです」

 気を使わせてしまったかな。今の内に回復薬を持ってこよう。…扉、開くかな?重たそうだから心配だ。でも、何らかの対策はされているだろう。

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