第十話 お金が・・・
好い人とフレンドを交換したところで、買収をして貰いましょうかね。買収窓口は今の所、列はそんなに出来てないな。早めに行くとしますかね。
「済みません、武器と防具の買収ってやっていますか?」
「ええ、やっていますよ」
「じゃあ、これ等を御願いします」
「はい、分かりました。少々お待ち下さい、査定をしますので」
「分かりました」
値段は・・・あんまし高くないだろうなぁ。ま、売れるだけましと思うとするかね。
「査定が終わりました。これらの武器と防具は、合わせて四万セルです。買収のは、武器と防具の質としてはFランクに届くか届かないでした。しかし、量が有りましたので再利用をし、新しく武器や防具を作るための素材として高めに買収させて頂きました。」
へー高く買い取ってもらえて、良かった良かった。やっぱり、高ければ高いほど嬉しいからね。売る側としてはね。
「では、お受け取り下さい」
「有り難う御座います」
よし、お金手に入ったけどもうログアウトのお時間なんですが?何処でログアウトしようかね。宿が一番安全なんだけど・・・ログアウトの為だけに、一々使ってたら持たないだろうしなぁ。何か、良い方法ないかなぁ?しゃあない、今回は宿を使うとするかね。
「・・・ん」
「ん?どうしたの?」
「・・・旅の途中で使う調理セット・・・買わないの?」
・・・完璧に存在を忘れてたね。旅の途中で食料を調理する為に必要な、簡単な調理用道具のセットとか、私はログアウトを多分するから良いとしても、ファヴ達の寒さを凌ぐ為の防寒具とかね。テントや馬車とかの雨風を防げるもの?甘えるんじゃねえよ!高いから無しだよ!(見てないけど、値段)
護身用の武器は・・・無し。ファヴには素手で頑張ってもらおう!え?酷いって?戦闘を見てて思ったんだけど、あの子〈拳闘士〉系の職業持ってるか、徒手空拳系の武術仕込まれてるからね?普通にゴブリンとかオーク、撲殺してけど何か?
買う物は、調理セットと防寒具だね。防寒具はマント系に為るかな?一々出すのもアレだしね。防寒具で思い出したんだけどさ、新しい服必要だよね?今の服、適当に縄で縒っただけだし、臭いしね。特にファヴ、魔物倒した時の返り血が凄いからね(描写値はマックスだから、めちゃんこリアル)。
買う場所は、さっきの冒険者ギルド内にあった、雑貨屋にしよう。服飾以外と言うか調理セットはあったからね。まぁチラリと見えただけだから、有るかどうか別としてね。
まぁ有ったんだけどね。一番安いセットで四万五千セル。内訳は、フライパンと鍋、包丁、お玉、深めの木皿五枚、火打石、何故かついてきた解体用の小刀が二本だけだね。火を絶やさずにするための炭とか石炭は、高かったからやめたね。まぁ森で枯れ枝とか、枯れ木を集めればいいしね。フライパンとか鍋を置くための台は、木と縄、石を組み合わせれば作れるからねぇ。工作は得意なんだよ、裁縫?知らんね。菜箸と箸は自作と洒落込みましょうかね。
さぁ、本格的に金が無くなってきましたよ!依頼をしようか、そうしよう。
お、Gランクでも受けれる討伐依頼が有ったね。何々?ゴブリンの討伐、一匹からでも可ときたかね。討伐証明は右耳で、右耳一個につき銅貨一枚(百セル)と。まぁ良いか、ファヴに狩って行ってもらってる間に、箸を作ってればいいしね。此れを受けようかね。
「済みません、此れを受けたいのですが」
「はい、冒険者カードをお出し下さい」
えーと、有った、有ったね。
「これで、依頼の受領が完了しました、又のご利用をお待ちしています」
「・・・お腹空いた」
あ、忘れてた。最初に持ってた、俺の携帯食料をあげようかね。
「はい、今はこれで我慢してね」
やば、全部渡しちゃったよ。・・・よし、ログアウトを早くしなきゃね。宿屋に四人を抱えて直行して、一人部屋を取って、〔白の武者〕を一体置いて・・・狭いけど我慢してもらおう。そんで、ログアウト!!
やべぇ、あともう少しで強制ログアウトされる所だった。宿屋の店員、凄く顔が引いてるように見えたけど何でかね?
現在の所持金 二万九千四百セル
所持品(装備品以外)【水筒】【下級ポーション】×三【食料品・五人四日分】【酒樽】×三【調理セット】内訳【フライパン】【鍋】【包丁】【お玉】【深めの木皿】×五【火打石】【解体用の小刀】×二