表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゲームのNPCでもリアルの主人公になることはできますか?  作者: 黒騎 泰
第二章:ゲームの外の世界
8/10

#8 NPC初めての登校

あれから・・・月日が経ち冬夜と花蓮は学校の身支度をしていた。

「冬夜、しっかりと準備できた?一日目で忘れ物なんてダメですからね?」

「わかってるって大丈夫だよ。少し過保護すぎだぞ?」

あれから月日が経ったため二人の関係はすでに喧嘩をするぐらいの仲になっている。

「過保護すぎって・・・冬夜ね、昨日あなたが夜騒いでいたせいで寝坊しちゃったのよ?!一日目から遅刻でもしたら・・・早く準備しなさい!」

「そんなに言うなら先言っててもいいぞ?」

「あなた学校の場所わからないでしょ・・・」

「あっ・・・」

ずぼしをつかれ、冬夜は気まずい顔をした。

「あなた達まだリビングにいたの?!早くしなさい!」

リビングに来た花蓮の母親は二人に少し叱った。

当時、花蓮が冬夜を家に連れてきた時には両親は仕事で家を離れていたが、つい数日前家に帰ってきた。

最初の頃は両親も事情を聞かされ、少し困惑したが花蓮の説明により、今は了承を得ている。

「こいつが!」「あなたが!」

二人とも顔に指を指して言った。

ブツっ・・・・・・

「あ・・・やばい」

「あーなーたーたーちー・・・」

顔を暗くして鬼のような形相で言ってきた

「やばっ・・・」

花蓮は何かを察し、時間をかけほぼ身支度をすましていた冬夜を無理やり引っ張って外に出た

「まったくもう・・・・・・でも、花蓮があんなに元気な姿初めて見たわ。少し安心した・・・」

花蓮はどちらかというとあまり人と話さず友達もあまり多いと言えるほどではなかった (だが実際には学校では影でとても人気者でその事から、皆からは話しかけずらいという印象があった)、両親には心配をかけまいとあまり学校のことを話さず、返ってそれが(あだ)となっていた。


家を急いで出た二人は落ち着くと、話しながら登校していた・・・・・・


「いい?学校についたらしっかりとした態度でいるのよ、一応私たちは一緒のクラスだけれどもあまり気安く話してこないこと!いい?」

「わかったわかった。てかさ、花蓮さっきから俺たち、通りかかる人に変な目で見られるんだがこれは・・・?」

「?!」

そう、すでに花蓮たちは学生達がたくさん通る通学路にいた。そして完全に今の状況を察するにほかの人たちから見たら、学校の人気者と同じ学校の制服を着た見知らぬ人が親しげに話している・・・どう見ても彼氏彼女の関係だと思うに違いないのだ。

「冬夜、ここからは一人で行けるわね?」

「あ、ああ。一応ひとりで行けるけど、急にどうしたんだよ、そんなに顔赤くして・・・」

「なっ、なんでもありません!!それでは私先に行きます!」

そう言った花蓮はスタスタと一人で歩いていった・・・

「なんか俺、悪いことしたか?なんか理不尽に怒られた気が・・・」

こうして冬夜は朝の出来事を疑問に思いながら学校に着いた・・・・・・

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ