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ゲームのNPCでもリアルの主人公になることはできますか?  作者: 黒騎 泰
第二章:ゲームの外の世界
7/10

#7 NPC地球のことを知る

冬夜は花蓮とともに、朝ごはんを食べていた・・・

「この世界のご飯はとても美味しいですね!」

「そ、そう?これは一応私が作ったものなのだけれども・・・」

「そうなのですか!花蓮は凄いですね!自分の住んでいた前の世界はとてもそのような美味しいご飯は無かったもので・・・」

「そうなんだ・・・」

花蓮は自分の作ったご飯を美味しいと言ってもらい、少しの安堵と恥ずかしさの思いが混ざっていた。

「そういえば君の前の世界というのはどのような感じだったの?」

「自分の前の世界ですか?ええと・・・」

冬夜は机の上にあった紅茶を飲み、話しを始めた。

「前の世界では、まず皆同じ服を着ていましたね。そして、何よりもこの世界の人につける名前というものと、車のように便利な物もありませんでしたし。」

「そ、そうなのね。あなたの世界ってそこまで古い世界なのかしら・・・」

すでに花蓮の目の前で色々なことが起きていたためこのような事を聞いてもすでに驚かなくなっていた。

「とりあえず、今後のあなたの事だけれども・・・この世界のことを知ることと、何より生きていくためには基礎学力が必要だわ。まずは学校に行きましょう!」

「学校とは何なのでしょうか?」

「学校はね、自分と同じ年の人たちとこの世界を生きるために必要なこと、将来に必要なことなどを学ぶ機関のことよ。あなたにはそれが欠損してる、だから私と一緒の学校に行き学ぶのよ。」

「なるほど、自分はこの世界のことを全く知らないのでそれを学びに行くという事ですね。分かりました、花蓮の学校に行きましょう。」

「さらにね、学校はそれ以外にも他の人たちとの交流もあるからとても楽しいはずよ。今は3月だから、4月の進級した時に一緒に行きましょう。学校には私から話しておくわ」

花蓮はこの時、高校1年生だったため冬夜は2年生から入学することになる。学校の編入には色々な手続きがあるが、花蓮の両親は学校の校長とも親しい仲であり、今回の編入は問題はない。

「あ、それなら学校に行く前にこの世界について詳しく説明しておかないとね。」

「あ、そうでしたね。お願いします。」

「この場所は地球と言ってね。たくさんの人たちがいる世界なの。そしてこの国は日本と言って数ある世界の中でもとても平和に暮らせる国と言われているわ。そして私のいる場所は日本の千葉、という場所でこの地図の右下にある場所よ」

と、日本地図を冬夜に見せながら説明をしていた。

「なるほど、この地球というのはとても広い場所なのですね。自分のいた場所はとても狭く、詳しくは知りませんし・・・」

「あ、あとさ・・・冬夜。昨日、私と会ってからずっとその話し方だよね、私みたいな話し方でもいいんだよ?」

「そうなのですか?!」

「じゃ、じゃあこれからは前の世界の話し方で話してみるよ。」

「そうそう!そんな感じの話し方で大丈夫よ!」

冬夜と花蓮の話はそのあとも続きこの世界の色々なことを聞き、一日は終わった・・・・・・



「あの子、今頃頑張っているかな・・・」

冬夜がいた元の世界の勇者はふと頭の中であるNPCのことを思い出していた・・・・・・

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