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ゲームのNPCでもリアルの主人公になることはできますか?  作者: 黒騎 泰
第二章:ゲームの外の世界
6/10

#6 NPC地球に来て一日目が終わる

あれから花蓮が名前を決めて、少し時間たった。

「あっ、そういえば冬夜は家に来てずっとその汚れてる服着てるわね。私の家のお風呂貸してあげるので入ってきなさいよ」

冬夜は日本に来てから今まで、ゲームの中で着ていた村専用のおんぼろの服を着ていたままだった。

「あっ、そうですね。すみませんがお風呂を貸して頂きます。」

「ここの部屋を出て右手の二つ目の扉にあるわよ」

「ありがとうございます」

冬夜がお風呂に入っている間、花蓮は冬夜について考えていた。

「不思議な子だなぁ~日本も知らないし、ここにある車とか一般的な物まで分からないなんて・・・後で色々と教えてあげるしかないわね。」

時間がたち花蓮はなかなか出てこない冬夜をすこし心配した。

「あ、あれ冬夜遅いな。そういえば冬夜ってお風呂入ったことは・・・・・・さすがにあるわよね?」

・・・・・・・・・

「まさか?!」

花蓮が気づいた時にはもう遅かった。風呂場の扉の前に立ち何回も扉をたたいて呼びかけた。

「冬夜!冬夜!大丈夫?!」

彼からの反応は無く。やむおえなく花蓮は風呂の扉を開けた。風呂の湯気で最初ははっきりと見えなかったが、少し時間がたち湯気がなくなると目の前には顔を真っ赤にしてのぼせていた冬夜がいた・・・

一連の事件から少し立ちあれから冬夜を部屋に運び、落ち着いた花蓮は一日の間に色々とありすぎたせいか疲労のあまりリビングのソファの上で寝てしまっていた・・・・・・

「う、うう」

冬夜は重い体を起こし、ここが花蓮の部屋内ということを知った。花蓮にお礼を言うべく、探していた所リビングのソファの上で寝ている花蓮に気づいた。

「さむっ・・・」

リビングはとても広く暖房があまり効いていなく、少し肌寒かった。

「花蓮、こんな所で寝ていたら体壊しますよ。」

「う、うう」

完全に熟睡してしまっていて起きる気配がない。このまま寝ている花蓮を起こすわけにはいかないと思った冬夜は先ほど使っていた毛布を花蓮の体の上にかけた。ふいに冬夜にも睡魔が襲い、ソファの上で寝てしまった。

「う、うう・・・・・・ってあれ?!私寝ちゃってた!」

すると花蓮は体に重みがあるのを感じた。そこには昨日布団をかけてそのまま寝てしまった冬夜の姿があった。

「きゃ!」

花蓮は最初は驚いたものの、自分にかけてある毛布のことで状況が理解出来た。

「冬夜がかけてくれたのね・・・・・・ありがとう」

少し顔を赤くして照れながらも小さな声でお礼を言った。

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