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#3 NPCと謎のアイテム

家に帰った村人商人は今日は勇者から売られたアイテムを確認していた。

「このアイテムってなんだろうか・・・今日はめずらしく久々に勇者が店に来て驚いたけど、わざわざこの店にこの謎のアイテムを売りに来るためだけにくるとは・・・」

謎のアイテムはただの四角形の形をしたもので色々な所を確認していると、ある面におかしなボタンのようなものを見つけた。

「ん？なんだこれ・・・いかにも怪しくないか・・・

でも、触りたい・・・」

少しは迷いもしたが、言葉よりも行動がはやく、気づけば指が勝手に動き、ボタンを押していた。

カチッ

「あっ・・・」

その瞬間、手に持っていたアイテムが突如浮き始め、アイテムから発生した黒い亀裂と共にそこにいた1人のNPCは巻き込まれていった。

巻き込まれる寸前、たしかにNPCは見た、窓から向かい側の家の屋根上になぜかいる、勇者の存在を。その勇者は微笑みながら、なぜか自分に「がんばれ」と言っているようだった。

巻き込まれて、しばらくたった後、黒い亀裂はなくなり、そこにはもぬけの殻となった部屋があった。