現れた男
『だってね、ほら、これが僕のハッピーエンド』
初めて「小説家になろう」で投稿させていただきます。
右も左も分からない状態です、
読みにくいかもしれませんがよろしくお願いします。
カーテンの隙間から零れる温かな日差し。
僕は薄く目を開けると、「生きている」と一言つぶやいた。
当たり前だった。
死ぬことはできないと百も承知で僕は睡眠薬によって深い眠りに落ちたのだろうし、死にたくはないと確かにどこかで祈りながら薬に依存したのだから。
ベッドに横たわっている体はひどく痩せこけていた。
しかし体は鉛のように重く感じて、起き上がることなどできない状態である。
「・・・ひどいな」
誰にも聞かれることなく消えていった言葉。
その言葉さえ吐くことが体力を削っていき、またゆっくりと睡魔が襲ってくる。
(薬、飲みすぎたな)
(記憶もない。時間も分からない)
瞼は意志とは関係なく閉じていき、また深く眠りについていく。
今度はもう覚めないように。
そんな本当の願いとは言いがたい思いを抱えたふりをして。
次に目が覚めた時、
目の前にはにこりと微笑んだ男が立っていた。
「おはよう、よく眠れたかい?」
そこにいるのが自然だと言わんばかりの立ち振る舞いで男は僕に手を差し伸べた。