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第3話:いぬ山ねこその1

実は今、構想中の長編用のファンタジーの登場人物のプロトタイプだったりします・・ケータイで書くのってシンドイです(T_T)燃えつきて灰になりました・・・・

英雄たちの伝説

【※いぬ山ねこ】

その世界はRPGの様な完璧な英雄達によって救われた・・

事実があまりにも伝説じみていたから、まだ伝記程度しか時間が経過していないのに神話あつかいされている


勇者○♂は魔王との戦いで自己犠牲の精神で戦死・・


魔法使い△♀は勇者の死を悲しみ悲嘆のあまり食物がノドを通らず衰弱して死亡・・


剣豪□♂は崩壊した大地を嘆き、世界を緑でうめつくすために尽力し、数十年後老衰のため死亡・・・


これが今を生きる住人達が知る彼らの全て・・

客観的視点が生み出した偶像・・・。

では?真実は?

・・・・・・

・・・・

・・

突然、世界がセピア色に染まる・・・

映像表現でお馴染みの過去にさかのぼった時の手法だった・・・・


魔法使い△♀の場合

私はね・・・どうあがいたって自己中心的にしか行動できないし考えられない人間なんだ・・・

世界なんてどうでもいい・・・

自分さえ良ければ・・

だから、戦っていたんだと思う。

私は○と□が恋愛感情うんぬん関係なしで好きだったんだ・・

三人で馬鹿やってるのが楽しかったから・・

その時の自分が一番輝いていたから

だから、たとえ○と□が悪だったとしても私はそれに喜んで加担しただろう

私にとって戦う事とは友情を深めるための手段にしかすぎず結果、世界が変わったとしても知ったこちゃない。

だから、私は○の居ない世界に何の魅力も感じない

世界が白黒に染まった・・

だって三人が揃って初めて楽しいのだから・・・

ボケとツッコミと天然がそろわなきゃ、つまんないから・・・。

・・・・・・

世界に倦怠感を抱いた彼女の話



剣豪□♂の場合

俺はただ単純に最強に憧れていた・・

誰だって何かで一番になりたいと思うだろ?

俺は剣を超越した戦闘での世界最強をめざしたんだ

だから、正義って名の大義名分は、かなり都合がよかった

殺しても殺しても殺しても誰も罰しないし皆、喜ぶ

需要と供給が成立するから・・

誰かが結果的に得をするから・・・

だから○と△と行動を供にした。

悪ほど武装したがるものだし力を欲するから・・

だけど、そのうち気付いた悪ほど数に頼り

正義ほど個人に力が集中してる事を・・・

つまり、今世界で個人最強に一番近いのは勇者○だって事だ・・

あいつは典型的な主人公体質だから成長をまって挑戦するはずだったのに・・

○の野郎、死にやがった・・・

魔王と勇者が死んだ以上、繰り上げで俺が最強になっちまった・・

勝ち逃げされた気分だ・・自分の夢が馬鹿馬鹿しく思えてきた・・

だから、もう剣は捨てるよ・・

新世代の強者が育つ環境はもう無い・・

平和が人間を弱くする・・・

もし、育ったとしても時間が掛かるだろ・・

俺の全盛期は今なんだ・・興醒めだよ・・

つまんねーから暇つぶしで技と気構えの本でも書くよ【五輪の書】って題名なんだけど売れっかな?

隠居したら定番のガーデニングでもして余生をおくろう・・

・・・・

目標を失った彼の話



勇者○♂の場合

僕はタダの偽善者です・・

自分を偽善者だって肯定する奴はどうあがいたって偽悪者じゃないでしょう?

僕は誰かに誉めらるのが好きだったし快感だった・・だから、戦ったんです

老若男女とわず全ての人々に誉め讃えられるためには正義の味方じゃなきゃならない・・・

魔族ほど都合のいい敵はいませんでしたよ

人間同士の戦いだと誰かに恨まれますからね

その点、種族間での争いほど都合のいい正義はありません

人間社会が僕の生きる世界の全て、ですからね

だから僕は人間の心理を研究したんです

いかに愛される勇者になれるか・・

どうすれば歴史に名を残す事ができるか・・

それを思案して導きだした答えが

わざわざザコ相手に苦戦したフリをしたり

あわよくば命を賭けて敗戦の演技までしました・・

僕はあまりにも才能に恵まれた人間でしたからね

先天的に強かったんですよ自分で嫌になるくらい

だって大衆が望む勇者って段階を踏んで強くなる人の事でしょ?

最初から強かったら冒険もありがたみもない・・

だから演じたんです

統計的に分析して理想的な勇者を

全て打算と計画からくる演出だったんですよ

最後に僕は究極の勇者の生きざまを体現します

魔王と心中するんです人類の守護者として

20億人のために自分の命を捧げた希代の英雄としてね・・

僕は死ぬけど僕は誰かのなかで永遠に生き続ける

不老不死になれる

幼い頃、胸踊らせて読んだ物語の英雄達の仲間になれるんです

誇らしさで胸が一杯です!・・

・・・・

功名心にとりつかれた彼の話・・



天国と地獄の狭間にて


タバコの煙の様な胡散臭い紫の霧が漂う場所

なんの因果か地球時間に換算して数時間前三人は再会した。

「つまり、なにか?お前って計算だかい究極の偽善者って事か!」

剣豪□がニヤニヤしながら言った

「キミこそ変態戦闘狂だったんだね!」

勇者○が満面の笑みで言った

「じゃあ、まともだったのは私だけか・・

はー(タメ息)変人どもめ地獄に落ちろ!」

魔法使い△が目を潤ませなかば呆れた口調で言った

「おめーこそ変人だろ!

淋しくて死ぬなんて常軌をいっしてるぞ!」

剣豪は優しい微笑みをたたえている

「ほっぺにチュとしてなぐさめてあげようか?」

真面目な顔で勇者が問い掛ける

「お前らは・・・

ほんとーーに!馬鹿でマヌケで変人で奇人だな!」

汚い罵りのはずなのに魔法使いは聖母ほども優しい顔で涙を流しながら言う

「ところで僕はどうにも納得がいかないんだけど

だって動機は不純だったけどさ結果的に世界やら人類やらを救ったのになんで天国行けないの?」

しかめっつらの勇者がボヤいた

「なんでおめーはいつも話を唐突に脱線させんだジコチューが空気よめよ・・

だけど、俺も思ってた

だってさっき大量虐殺のアドルフ・ヒトラー見たし・・」

眉間にシワをよせ剣豪は考えこむ

ズスっと鼻水をすすりながら魔法使いが答える

「□は最近来たばっかだからイイとして、○は私よりも先にココに来たんだろ!推測くらい出来ないのか?私が思うに動機と結果のトータルバランスで行き先が決まるんだと思う

だからきっと私達みたいな判断の難しい奴らは保留あつかいで放置なんじゃないかな?」

「あぁ納得!」

剣豪がうなずく

「だったとしても僕は納得がいかないな・・

天国に行けるって信じてたから死んだのに

クソ・・癪にさわる・・

ねぇ皆で神様に喧嘩売らない?

本物の神話を紡がない?」

「変人キター!(笑い)

神様って崇められるくらいなんだからきっと強いんだろ?

俺は願ったりだぜ!」

なぜだか剣豪の姿が若返った・・・

「いいねー(笑い)

きっと、きっと楽しい旅になるぞ!

今まで暇つぶしに神技魔法の研究してたからラグナロク級の戦争おこせるよ!」

なぜだか、彼女の痩せ細った体が血の気をおび

ふっくらと健康的な美人に戻った

「じゃー行きますか僕の愛しい変人さん達!」

目を純真無垢な子供の様キラキラ輝かせ

勇者が楽しそうに言った

・・・・・・

・・・

いぬ山ねこは青ざめた顔で主人公達を盗み見ていた・・・・・

「やべー・・・(汗)」

読んでくれてアリガトさん(^O^)/

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