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28 パーティーメンバー

読んで下さってありがとうございます。

当初の目標だった1ヶ月連続投稿が達成出来ました。もう一つの目標である投稿作品の完結も3作品完結しました。これも読んで下さった皆様のお陰と感謝しています。1ヶ月間の全力投入で他の事が疎かになりました。目標達成を期に一旦投稿を止め、日常生活に戻ります。現在予約投稿してある作品はそのまま投稿します。”闇と光”は完結迄投稿済み、”吾輩は猫(仮)である”は作品の半分弱の投稿で中断となりますが、次に長期に渉る時間が取れたら完結する予定です。その際には新しい作品にも取り組みますのでその節は宜しくお願いします。

短い間でしたがお付き合い頂いて有難う御座いました。 猫にゃん


何でこうなった。

凶悪な兵器に取り囲まれた。

怖い。

「確かにお前たちが最弱だが、わざと弱い奴で集まったよな。」

担任が呆れている。

「どの班も入れてくれなかっただけです。」

女の子が胸を張る。

怖い、でかすぎだ。

「しかし、魔導士4人のパーティーって有り得ねえだろ。」

「俺は誘ったぞ。入れなかったわけじゃねえ。」

「ああ、うちも誘った。」

「胸しか見ていない人の班には怖くて入れません。」

いやいや俺にはお姉さんの方が怖い。

「「「・・・・。」」」

「まあ仕方が無いな。シェルはこの班に入れ。」

「へ?」

担任に見捨てられた。

「全く持って非常識なパーティー編成だが、シェルなら何とでもなるだろ。」

無理、無理無理無理。


「じゃあ早速フォーメーションと連携の打ち合わせね。」

「その編成でフォーメーションがあるのか?」

男子が口を挟む。

「何か言った。」

「いえ、どうぞ頑張って下さい。」

男子生徒にも見放された。

「はぁ。」

嫌な予感しかしない。

「私はストーンバレットが得意なの。弓も使えるわ。」

「私はウィンドカッター。ナイフが使えるわよ。」

「私はウォーターボール。火を消せる? あっ、ナイフも使えるわ。」

「偶然ね、私もウォーターボールで火を消せるしナイフも使えるわ。」

「一緒だ、二人揃ったら最強ね。」

「本当。」

おまえら消防隊か?

このメンバーに魔獣を倒させろって?



「心配ない、筆記試験ならこの4人は1組レベルだ。」

担任がフォロー?

いや、森で筆記試験はしないから。

「俺・は光魔法・と精霊魔法?」

「精霊魔法って何?」

「空を飛ぶ?」

「じゃあ、シェルが空を飛んで私達が応援する。」

「それってフォーメーションなのか?」

隣で聞いていた男子が突っ込んだ。

「ナニカイッタ?」

「いえ何も。」

男子が目を逸らした。

「そんなのダメよ。シェルと離れちゃうじゃない。」

「そっか。じゃあシェルを4人で取り囲んで守る。」

恐怖のフォーメーションだ。

「誰が戦うの?」

「あら、困ったわね。」

困っているのは俺だ。

担任、何とかしろ。担任の先生を見た。

「俺には絶対に無理だが、シェルなら大丈夫だろう。」

丸投げかい! 

って、担任まで眼を逸らすな。



「全員良く聞いておけ。来月半ばに王都西の森で冒険者演習を行う。当日は冒険者の護衛が付くが、冒険者に守って貰った時点で演習中止、補習決定だ。自分達で魔獣を倒せるように訓練しておけ。」

「「「はい。」」」

「ねえ、どこで訓練する?」

「西通りのお菓子屋さん。お茶もお菓子も美味しいのよ。」

「あっ、知ってる。今評判のお店よね。」

「中央通りの喫茶店も美味しいわよ。」

それって訓練なの?

「言っておくが、お前ら4人は魔獣を倒せなかったら補習だが、シェルは名誉学院長だから補習は無い。それにシェルが学院にいるのは週の前半3日だけだ、シェルを当てにしているとお前達の年末休みが飛ぶぞ。」

「「「ええっ!」」」

「はぁ。」



演習まで1ヶ月。

小型魔獣は素早くて無理。

中型魔獣は強すぎる。

図書館で放課後までの時間を潰しながら考える。

海竜を倒すよりも難しい?

とりあえず実力を見せて貰うことにした。


「ストーンバレット」「ストーンバレット」「ストーンバレット」「ストーンバレット」

凄い。ストーンバレットの4連射。

どうやったら1発も的に当てずに撃てるのかが不思議。

的の大きさは50㎝四方、距離は1m。全部外す方が難しい。

撃たせたらパーティーメンバーに当たる可能性が高すぎる。

「弓も使えるわよ。」

弓も魔獣より前衛に当てる腕前だった。

「私のウィンドカッターも見て。」

「うん。」

「ウィンドカッター!」

コン。

当たった。

って音がしただけ?

的には傷一つ付いていない。

1mしか離れていないのにこの威力?


「ナイフはもっと上手いわよ。」

「私もやる。」

「私も。」

「じゃあ3人で競争ね。」

「「うん。」」

競争って何だ?

3人が小さなナイフを取り出す。

投げるのかと思ったら黒煙棒を取り出した。

「ヨーイ、ドン。」

3人がノートを取る時に使う黒煙棒の先を削る。

「出来た。私が1番よ。」

「あなたのは雑過ぎるわ。私のを見て、綺麗に削れているでしょ?」

「私の方が綺麗よ、シェルもそう思うでしょ?」

確かに奇麗に‥ってそうじゃない。

ナイフが使えるってこれ?


「今度は私の水魔法よ。凄い量が出せるんだから。」

ちょっと期待できる?

「ウォーターボール!」

ものすごい数の水球? というより水滴?

これって只のシャワーじゃね?

「あっ、私と同じ魔法だ。私も花壇の水まきに便利だって褒められるのよ。ウォーターボール!」

うん、花壇の花が喜びそうだ。

「はぁ。」

実技がこれだと筆記試験が1組レベルで無いと合格出来なかったと納得した。


「どう、フォーメーションを思いついた?」

「・・・森を走る・の、大丈夫?」

フォーメーション以前の問題がありそう。

「・・・・。」

何で黙っている?

「だ、大丈夫よ。中等学校の運動会でも完走できたんだから。」

「完走?」

「50m競争よ。ちゃんと最後まで走ったから偉いってお母様に褒められたわ。」

「凄い、私は途中で転んだ。」

「私も。」

「私はもうちょっとだったんだけど・・・。」

待て待て、50m完走が1番凄いの?

順位は聞かない方が良さそうだ。

難度のレベルがさらに上がった気がする。


「早く歩く。ゆっくり・は、ダメ。」

ゆっくりと歩いて見せる。

「「「無理。」」」

「えっ?」

「私が走るよりも早い。」

他の3人も頷いている。

「・・・。」



「1、2、1、2。」「「1、2、1、2。」」

「1、2、1、2。」「「1、2、1、2。」」

「何やってんだ?」

「歩く練習らしいぞ。」

「歩く練習?」

「まずは森まで行けるかが問題らしい。」

「はあ?」

「中学で50m走を完走したのが1人だけだそうだ。」

「完走? 1位になったとかじゃなくて?」

「3人は途中棄権だそうだ。」

「俺の班に来なくて良かった。」

「俺もそう思う。」

「乳がデカすぎるからか?」

「うん、重すぎるんだろうな。」

「大きな声で言うな、聞かれたら拙いぞ。」

「遠いから大丈夫さ。」

はい、俺には聞こえています。

後ろを振り返ると、成る程重そうだ。

「何か変な事を考えてない?」

「ナ、ナニモカンガエテナイヨ。」

凶悪兵器は探知機にもなっているらしい。

「1、2、1、2。」「「1、2、1、2。」」

「1、2、1、2。」「「1、2、1、2。」」

3日間、放課後は訓練に付き合う事になった。

演習まで3週間、とにかく時間が無い。



「突け!」「「「えい!」」」「そう、思い切り・突く。」

「突け!」「「「えい!」」」「腰・を、前に出す。」

「突け!」「「「えい!」」」「そう、そうだ。」

「今度は何やってるんだ?」

「魔獣を突き殺す練習だって。」

「おいおい、今からか?」

「黒煙棒をナイフで削るのは上手いらしいぞ。」

「それと槍は関係あるか?」

「同じ刃物らしい。」

「なんじゃそれ。お前はあれで魔獣が倒せると思うか?」

「あいつらが魔獣を倒せるなら俺はドラゴンを倒せる。」

「まあそうなるな。」

アリタイの騎士団に貰って来た練習用の藁人形を突かせている。

技術を覚える暇はない。槍をしっかりと握って突き出せれば上々。

運動神経は別として、4人はまじめ。

毎朝歩く練習と槍を突き出す個人練習、家族も練習に付き合ってくれているらしい。

放課後は4人で合同練習。走るのは無理だが、筋肉が付いてきたせいか槍を落とすのが少なくなった。


「突け!」「「「えい!」」」「そう、上手い。」

「突け!」「「「えい!」」」「その調子。」

「突け!」「「「えい!」」」「そう、そうだ。」

「あれは何をやっているんだ?」

「判らん。」

「森で迷子にならない練習じゃないか?」

「何それ。」

「いや、あいつらだといつ転んで迷子になるか判らんぞ。」

「だから腰縄で繋いでいるのか?」

「シェルの攻撃無しで魔獣を倒すのが課題だからな。繋いでおけば守り易い。」

「幾らシェルが守っても、あの槍で刺される魔獣がいると思うか?」

「森には俺達が見た事も聞いた事も無い間抜けな魔獣がいるかもしれん。」

「あいつらに魔獣討伐をさせられたら、シェルはSランクどころか神ランクだぞ。」

「シュルには同情するしかないな。」


「おっ、10組の落ちこぼれか。」

他のクラスらしい兄ちゃんが話しかけて来た。

「慌てて槍を習い始めたらしいな。」

「はあ。」

「まあ頑張れ。」

応援してくれた?


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