表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法少女、嫁になる。  作者: アブラゼミ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

49/50

第49話 ミソラとクロカゲ②

「フーッ… 今日はこの辺にしとくか」


ウスグラーイ領ウスグラーイ城、クロカゲの執務室。

マジカル・ワールドをこの手で取り戻し、大臣の不正も暴いて助成金を取り返したクロカゲは忙しく仕事をしていた。

助成金をどう使うかは領主の裁量に任されているが、クロカゲは何に使うか領民にアンケートを取っていたのだった。


「…まずは学校関係かな。ここの要望が一番多いし」


ウスグラーイ領の経営はまあまあ潤ってきたが、公共施設はどうしても後回しになりがちになり老朽化が進んでいた。

しかしそれが今回、大臣に横領されていたお金が戻ってきた事で充実させる事ができるようになった。クロカゲはその仕事で忙しくしていた。


「よし、今日は仕事はここまでにしておくか」


書類を引き出しに入れたクロカゲが、うーんと伸びをして本棚の方へ振り返る。

一番右端の、真ん中から3番目の本。分厚い法律関係の本を引き抜くと隠し部屋の書斎の扉が開く。

クロカゲはそこで小説の新刊の執筆活動を…


「…」

「…」


しようとして、書斎の中で書きかけの原稿を読み耽っていたミソラと目が合い固まった。





*************************************





「…違うんです、これは違うんです。クロカゲさん」


後ろ手に縛られ、跪かされたミソラがクロカゲに必死で訴える。


「何が違うんだ?」

「これは………そう! 気になる作品の続きが見たくてこっそり見てただけなんです!」

「俺の考えてた事と少しも違ってないぞ」


ウソが吐けないミソラの、言い訳になってない言い訳にクロカゲが呆れる。


「くっ…。いつもはもっと遅い時間にこのお部屋に入るのに…。その前にこっそりここから抜け出せてたのに…」

「常習犯かよ…。そもそもいつからこの隠し部屋の事を知ってたんだ?」

「その……去年の秋から」

「半年も前かよ…。で? 俺の新作をこっそり忍び込んで読んでいたと」

「はい…」

「…ミソラ、王女様が俺の作品のファンらしいってのは聞いてたし、『面白い』『早く続きが読みたい』って言ってくれてたのはうれしかったんだが…。いくらファンでもやっちゃいけない事があるぞ」

「スミマセン…。でも気になって…」

「作品の続きを誰よりも早く知れるのは俺達つくる側の特権なんだ。読んだ人がどんな風に思うだろうとか考えてワクワクできる特別な権利なんだよ」

「はい…」


クロカゲの言葉に、ミソラがシュンと顔を落とす。

その様子を見てクロカゲが、反省してると思いこう言った。


「まあ正直に『読ませてくれ』って頼まれたら読ませてもいいんだけど」

「いいんですか!?」


クロカゲの言葉に、ミソラがパッと顔を上げる。


「ああ、これからはこっそり忍び込んだりせずちゃんと言ってくれ」

「はい!」


これからは堂々とクロカゲの新作を一番に読めると分かり、ミソラが意気揚々に答える。




「まあそれはそれとしてお仕置きはするんだけどな」

「え゛っ」




しかし続くクロカゲの言葉に、ミソラの意気揚々の表情が凍り付く。

この後メチャクチャ(以下略)。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ