第18話 魔法少女VS魔王の幹部
「説明してもらおうかしら? クロカゲ、どうしてこの小娘がここにいるのかしら?」
「え、あ、う…」
突然現れたミズ・シズクティーヌに、クロカゲは狼狽する。
「まさかとは思うけど……ジャ=アーク様を裏切ってるのかしら?」
「…」
狼狽したものの立て直したクロカゲが、算段を巡らせる。
ミズ・シズクティーヌは強い。口封じしてしまおうと思っても難しいだろう。
ミソラがマジカル・ウィンディに変身して2人がかりで戦うにしても、未知数な部分が多い。
これからどうするか…
「どうしてここにこの女の人がいるのですか!? 浮気!? 浮気ですか!?」
そんな事を考えているクロカゲに、ミソラが食ってかかった。
「浮気?」
「私とクロカゲさんは、お付き合いしているのです!」
「ちょっ!?」
空気の読めないミソラに、クロカゲが焦る。
そんな事を言ったら、裏切ってるのがバレバレ…
「なるほど、分かったわ。クロカゲ、あなたその子を調教したんでしょ?」
「え?」
「前にあ~んな事してたものね。やるじゃない」
「…」
何だか知らないけど勘違いしてくれたミズ・シズクティーヌに、クロカゲは安堵すると同時に複雑な気分になる。
「いいわ、魔法少女を倒したら3人共アタクシのペットにするつもりだったけどその子はあなたにあげるわ。毎晩好きに可愛がってあげなさい」
「いえ、もう毎晩可愛がられてますが」
「…」
ミソラの言葉にクロカゲは言葉を失い、ミズ・シズクティーヌはフフと意味ありげに笑う。
そして扉を開けて外へと出て行った。
「クロカゲさん」
ミズ・シズクティーヌの気配が消えた事を確認したミソラはクロカゲに向けてこう言った。
「私を縛ってください」
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翌日の夜。
「邪魔するわよ」
昨日に引き続きアポなしでウスグラーイ城を訪れたミズ・シズクティーヌがノックも無しにクロカゲの部屋に入る。
「きつくないか?」
「いえ、大丈夫です。むしろもっときつくても…」
「…お、お邪魔しました」
しかしベッドの上でミソラの事を後ろ手に縛っているクロカゲを見て、ミズ・シズクティーヌはそそくさと退散しようとする。
「ミズ・シズクティーヌ? どうした? 何か俺に用でもあったんじゃなかったのか?」
「い、いえ…。大したことじゃないから…。お愉しみの所邪魔したわね! もう来ないから!」
ミズ・シズクティーヌが部屋から出てテレポートで退散する。
その気配が完全に消えた所で2人が安堵の息を吐く。
「よく分かったな。ミズ・シズクティーヌが俺を疑っている事を」
「あの人の目はウソをついている人の目でしたから」
一旦油断させて決定的な証拠を掴もうとしていたミズ・シズクティーヌの意図を見抜き、ミソラは今回の事を提案したのだった。
「こんな所を見られたらもう疑いようもないだろ」
「ええ、またこんな所に遭遇して気まずい思いもしたくないはずですし、言葉通りもう来ないはずです」
「ああ、もう大丈夫だな。それじゃあ解くぞ」
クロカゲがミソラの背後に回り、縄を解こうとする。
「ま、待って下さい」
けれどもミソラはそれを止める。
「その…、このまま私を好きにしてください…」
「…」
この後めちゃくちゃ(以下略)
「前手縛りでいいだろ」というクロカゲ、
「後ろ手縛りがいいです!」と主張するミソラ。
ジャンケンで決める事になりミソラが勝利。




