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魔法少女、嫁になる。  作者: アブラゼミ


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第14話 超強い! 水の魔女ミズ・シズクティーヌ!

「俺に何か言うことは?」

「す、スミマセン…」

「あれほど言ったのに俺の忠告聞いてなかったな? ドロローンは雨の日に強くなるって。あのまま雨が続いてたら負けてたのは君達だったぞ」

「…はい」

「…まあでも、よく頑張った。おめでとう」

「えへへ! クロカゲさん! ご褒美になでなでしてください!」

「なでなで」

「えへへー!」

「何やってんのよ」

「アハハ…」


ウスグラーイ領ウスグラーイ城のクロカゲの居室。

いつものようにイチャイチャし始めたクロカゲとミソラを冷めた目で見ながらすみれが呆れ、早苗は照れる。


「けれども浮かれてばかりじゃいられないぞ」

「浮かれてるのはどっちよ」

「ドロローンがやられた事で次の魔王の幹部が動き出す事になった」

「次の魔王の幹部ですか?」

「ミズ・シズクティーヌ。水の魔女だ」

「…女の人ですか?」

「ああ」

「もしかしてと思いますが、浮気とか」

「ない」

「…一応信じましょう。それでそのなんとか・なんとかティーヌがどうしたんですか?」

「ミズ・シズクティーヌだ。アイツはドロローンみたいな愉快で間抜けな奴とは違う。非情で狡猾で性格悪くて本当に嫌な奴で強い。厄介だ」

「言葉の端々に嫌いって気持ちがほとばしってるわよ」

「アイツ、俺がマジカルランドの石にされた住人達が雨ざらしにならないように屋内に戻してる作業をしょっちゅう邪魔してくるんだ。それにお前達と戦ってた時も嫌みばかり言われたし」

「なるほど! 嫌な人なんですね!」

「ああ、そんでもって強い。雨の日のドロローンより強い」

「そんなに強いんですか…」

「ああ。水の魔女なだけあって水を使った遠距離攻撃が得意だったな。…得意だったかどうかイマイチ覚えてないんだが」

「覚えてないんですか!?」

「相変わらず頼りになるのか頼りにならないのか分からない情報ね…。でも遠距離攻撃が得意ってなると厄介だわ」

「うん。私達の中じゃ私しか遠距離攻撃できないし、それに…」

「早苗の攻撃は炎だものね。水とは相性悪そうね」

「大丈夫です! 気合いでなんとかなります!」

「なんとかならないだろ。ここはしっかりと作戦を…」

「なんとかなります!」


ミソラの脳筋理論に、クロカゲは閉口するしかなかった。

なぜなら実際、彼女達と戦ってた時にどれだけ策を練ってもどれだけ用意周到に準備して挑んでも何とかされ続けたからだ。




*************************************




「はじめましてね。魔法少女のお嬢さん達。アタクシの名前はミズ・シズクティーヌ。魔王ジャ=アーク様の幹部よ」

「ミル・ミルフィーユ! 出ましたね!」

「ミズ・シズクティーヌよ! そんなお菓子みたいな名前じゃないわよ!」


名前を間違えられカンカンのミズ・シズクティーヌを、ミソラがジッと見る。

長身でスタイルのいい美人だ。美人だが……いかにもな悪人顔とケバケバしいメイクが目についた。


「なるほど! 安心しました! 私の方が勝ってます!」

「いきなり失礼ねこの小娘! 何よ! 何が勝ってるって言うのよ!」

「顔と愛嬌と可愛さです!」

「素直に答えてんじゃないわよ! 何なのよ!」


ミソラの返答に怒り心頭のミズ・シズクティーヌが、地団駄を踏み鳴らす。

しかしペースを乱されてはいけないと冷静になり、深呼吸して気持ちを落ち着かせた。


「あなた達全員、アタクシのペットにしてあげるわ。さあ、かかってらっしゃい!」


ミズ・シズクティーヌが余裕の笑みを浮かべて魔法少女達を挑発する。

そして、新たな戦いの火蓋が切られたのだった。




*************************************




「………何なのよあの小娘達!? 何度倒しても絶対に諦めずに立ち上がってくるし、突然都合良く新しい力に目覚めてパワーアップするし、どこからともなく新しい武器が出てきて新しい必殺技を繰り出してくるし、アタクシが勝ちそうだったのに負けるってどういう事なのよ!」

「あー…そうだな。あいつらばっかり……何かズルいよな…」


ボロボロになって戻ってきたミズ・シズクティーヌにクロカゲが同情する。


「ウーちゃん! アタクシにも何かパワーアップちょうだいよ!」

「無茶言わないで下さい。そんなものありませんよ」

「キー! 何か考えないとダメね! お風呂入ってくる!」

「「行ってらっしゃーい」」


憤懣やるかたない様子で風呂へと向かっていくミズ・シズクティーヌを見送りながら、クロカゲとウーリーンが手を振る。


「クロカゲさん、何かいい手はないですかね?」

「ないな。ミズ・シズクティーヌに頑張ってもらうほかないだろう」

「やれやれ、いつになったら魔法少女達を倒しリアル・ワールド征服できるのやら」


グチグチ言いながら、ジャ=アークに報告でもするのかウーリーンがどこかへ引っ込んでいく。

それを冷めた目で見ながらも、やっぱり魔法少女達ばかりパワーアップするのはズルいと感じるクロカゲであった。

魔王の幹部 ミズ・シズクティーヌ

身長:178m

体重:秘密

特技:人のあら探し

趣味:水族館巡り

好きな食べ物:かき氷

苦手な食べ物:鍋

最近の悩み:リアル・ワールドが暑すぎる

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