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魔法少女、嫁になる。  作者: アブラゼミ


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11/50

第11話 魔王の幹部、カレーを作る。

「ありえません! カレーは混ぜずに食べるのが1番です!」

「そっちこそありえないわよ。カレーは混ぜて食べるものでしょ」


いつものように下らない事で言い争い始めたミソラとすみれを、クロカゲと早苗がちらっと見た後ため息を吐く。


「混ぜずに食べるのが1番です! 全部混ぜちゃうと全部同じ味になっちゃうじゃないですか!」

「混ぜて食べるのが1番よ。本場インドじゃカレーは混ぜて食べるじゃない」

「ここは日本です!」

「…いや、ここはウスグラーイ領なんだが」


ミソラの発言に、クロカゲがぼそっとツッコむ。

早苗は宿題を黙々とこなしていた。

ここは、マジカル・ワールドの王国マジカル・ランドのウスグラーイ領ウスグラーイ城。

最近は魔法少女達が入り浸っている場所だ。


「どうでしょう。ここは1つお互いのカレーライスの食べ方をそれぞれ試してみるというのは」

「ええ、どっちがおいしいか試してみましょう」

「はい! ではクロカゲさん! お昼はカレーでお願いします!」

「何でだよ」


いきなり巻き込まれたクロカゲがツッコミを入れる。


「辛口のビーフカレーでお願いね」

「何を言っているのですか! 甘口のチキンカレーです!」

「どっちだよ…」

「辛口のビーフカレー!」

「甘口のチキンカレー!」

「あ、間を取って中辛のポークカレーでいいんじゃないかな?」

「…仕方有りません。今回は中間択を取りましょう」

「…ええ、仕方ないわね」


早苗の提案に、ミソラとすみれが折れる。


「クロカゲさん! 中辛のポークカレーお願いします!」

「だから何でだよ」


しかし結局断りきれず、クロカゲはキッチンでカレーライスを作るのだった。

………

……

「…混ぜるのもアリですね!」

「混ぜないのも意外とイケるわね」

よく混ぜたカレーと混ぜなかったカレーを食べながら、ミソラとすみれが声を上げる。

「「…」」


この2人の言い争いはいつもこんな感じで終わるのだ。最終的にどっちもありという決着で終わり仲直りする2人をクロカゲと早苗が疲れた目で見る。


「クロカゲさんと早苗ちゃんはカレーは混ぜる派ですか?」


ミソラが妙な気を利かせてクロカゲと早苗にも話を振る。


「俺は混ぜる派だが」

「私も混ぜる派に転向します!」

「いや、もうどっちもありでいいだろ」


これ以上話をこじらせたくなくて、クロカゲがミソラをなだめにかかる。


「早苗は? カレーは混ぜる派なの?」


そんなクロカゲとミソラを見てフンと鼻を鳴らしたすみれが、早苗に問いかける。


「…え? どっちも同じ味じゃない?」

「「…」」


早苗の発言に、ミソラとすみれが静かにいきり立つ。

クロカゲは、ひそかにため息を吐いた。

カレーは何味派?

ミソラ 甘口

すみれ 辛口

早苗  中辛

クロカゲ どれでもいい

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