新たな地へ①
自己満足の妄想を詰め込んでいます。
かなりのご都合主義で勧めていくつもりです。
更新もノンビリの予定です。
最後はしっかりザマァにしたい……
暗い森の中を道を馬がかける。
唯一の光は木々の合間から時々見える二つの満月の月灯り。
私は、馬を操りながら前を駆ける馬を追う。
その馬に乗る男を追いかける。
薄紺の短髪。
背丈が高く体格も大きい。
そして、その背には両刃の戦斧。
今日、今晩、ついさっき、前を走る男は家族と名前、貴族の地位、そして、国を捨てたーー
シェリス・メルナド。
これが今の私の名前。
健康だけが取り柄のつまらないとさえ思える人生を送り、転職すること3回、結婚はしなかった。
異性とのお付き合いは…………、………、まぁ……うん…
とにかく、私なりに平凡で安定した日々を送っていた。
しかし……四十代。
四十から身体は変わる、とはよくいったものだ……
健康しか取り柄のない私には当てはまらないと思っていたが、四十を超えてすぐに体調に変化が出た。
大したことはないと思っていたのに、蓋を開ければ余命一年。
後悔?勿論ある。
未練?勿論ある。
だが、安心もした。
誰かに世話をかける人生を送らなくてすむことを。
幸いなことに、弟二人は健在なので両親のことも心配ない。
貧困も、戦争も、犯罪も、借金も、泥沼な恋愛も、思いつく最悪の不幸に遭うことも無かった。
ーーー自分なりに、無難に、平穏に、良く生きた人生だったと思っているーーー
そうして、人並みの後悔と未練、それなりの満足と安心を胸に四十年弱の人生は幕を閉じた。
がーー
目覚めれば………
漫画やノベル、アニメで定番となった異世界転生。
そんなことが現実におこるなど思ってもみなかった。
それも、転生のお約束、チート持ち。
第二の人生、前世とは違う形で楽しもう。
そう思っていたのに……
たくさんの中からよく見つけて下さいました。
そして、見てくださりありがとうございます。感謝しかありません(泣)