真実の記憶
「ですが本当に見つからないのです!」
「もっとだ!もっとくまなく探せ!」
父様...なんで?なんでそんなことをしたの?ずっとずっと大好きだったのに。
そうすると、視点が切り替わる。
「ごめんなさい。エフィス。あなたを守れない私を許してちょうだい」
...エフィス。お姉さまの御名だ。
となると、私とお姉さまはすべて流れている血が同じわけではないというわけだ。
そうすると母様は跪き、祝詞を唱え始めた。
「大いなる天を作り給いし我らが始祖、神龍シャーロンよ」
母様の周りに光の粒子が舞い始める。
「我の望みを聞き届け、我が力を、次に生まれし子にすべて与えたまえ!」
その瞬間、母様の魔力はその半数以上が削られ、はるか高い空に飛んで行った。
...私のこの力は、母様が苦渋の決断で私に預けたものだったのね.....
まるでその空気を打ち破るかのように、大きな声が聞こえる。
「いたぞ!!!!!こっちだ!!!!」
兵隊たちに見つかったのだ。
「っ!....」
母様は顔に焦りを浮かべながら、大きなおなかの状態で走れる全速力で逃げていた。
だが、
「そっちから向かってきてくれるなんて、ずいぶんと優しいね」
父様に見つかってしまったのである。
「こうなったらっ....!」
母様は、まばゆい光を放ち、体の一部が変形する。
「光創成!!!!」
母様は自分のもともとの体を王宮の隠し部屋に飛ばし、新しく自分の体を作り直したようだ。
この技は自分の持っている病気やケガなどを無視して戦うことができるが、魔力消費量が多くなるので、あまりお勧めはできない戦い方ではある。
「ハッ!そんなのしたって無駄だ!」
母様の周りに、影の魔法陣が現れた。
「影乃手!!」
母様はよけるすべもなく、影の中に消えていった。
そして私の意識は、沈むようにゆっくりと遠のいていった。
「はっ」
私が次に目を覚ましたときには、もう銀河の花畑に戻っていた。しかも、もう日の出の時刻になっている。
早く、神々の調合場に行かなくては。嫌な予感がする。
私は全速力で飛び上がり、天界へと帰るのであった。




