罠の設置
私が誘い込んだ場所は、神の眼。
神の眼とは、たくさんの見えにくい泥沼がある場所である。
私は魔力感知で眼をよけ、男たちを眼へと誘い込んだ。
ドボンッ!
「うわっ!?眼だっ!!」
「あの九尾、俺たちを誘っていやがったのか!」
私は男たちが沈んでゆくのを見届けた後、魔法陣を設置しに戻った。
魔法陣を置く予定の場所は、水場であり、アンス以外の魔獣も集まる場所である故、恐らく狐の涙以外のが魔石が取れることを期待している。
魔石は、自分の魔力を使わずに魔法陣を起動できるため、高く売れるのだ。
...ほかの魔獣の魔石が取れたら国の財政が潤うからできればほしいんだよねー。
ていうことも考えながら、罠を設置し、私はしばらく金狐乃隠里で夜まで時間をつぶすことにした。
金狐乃隠里で私は可視化魔法を使いながら食べ歩きなどをして遊んだ。
腕輪をわざわざつけるのには理由があって、その腕輪が天界にいる人とだと言う証明になるからである。
こうして可視化魔法を使えば、魔力さえ尽きなければいくらでも可視状態にできる。
ちょうどお店の前で『みたらし団子』を食べていた時だった。
「なぁなぁ、そこの可愛いお姫様よぉ」
「....」
...ナンパか?めんどくさいの来たな。
私は男を軽くにらむと、男はへらへらしながら言った。
「そんな睨むなって(笑)俺はただかわいい子ちゃんがいたから王城に案内しようとしただけなのにさぁ」
...王城!?ということはこいつは遊び人の第二王子、ペーゾ王子だな!?
ペーゾは様々な平民の女に手をかけ、最後には見捨てるという最悪な奴、といううわさが流れている。
白髪に、紫の瞳を持っている。
顔立ちはそれなりにいいが、うちのクリスにはかなわないもんね!!!
「ねぇ、無視しないでよー」
お前なんかについていくわけなかろう。こっちは既婚者だぞ?しかもお前より立場が上の。
ほんとにそれでも第二王子か?と思ったが、みたらし団子を食べ終わったので、王がどう考えているかを聞きに行くためについていくことにした。
「お、ついてきてくる気になった?」
「...」
私は無言でペーゾについてゆくのだった。




