フォレスト目線 目覚め
またまたフォレスト目線です。
私が目覚めたのは朝だった。いつの間に眠ってしまっていたのだろう。
ソレイユは目覚めたのかな...でもソレイユの魔力の動きを感じない...まだ起きてないのかな。
私は悔しさのあまり泣きすぎてソレイユの部屋で倒れていたそうだ。
夜の見回りに来た執事たちに発見され、執事たちはものすごく慌ててしまったそうだ。
...ごめんねぇ。そんなつもりじゃなかったの。
ソレイユのことが頭から離れなくてまったくほかのことを考える気分にならない。
ソレイユは大丈夫だろうか。
「ソレイユ...」
私は部屋を飛び出し、全速力でソレイユの部屋へと向かう。
幸い、ソレイユには異変はなさそうだった。
その後しばらく結界の外から観察(?)していると、ソレイユの体に異変が現れた。
「ソレイユ!」
私は結界の外から見ていることしかできない。
ソレイユの体はふわふわとゆっくり浮き上がり、周りに光のオーラを放ちながらだんだんと舞い降りてくる。
そして、ソレイユの足が床についた瞬間、ソレイユはゆっくりと目を開けた。
その瞳にはいつもと変わらぬ光があった。
ソレイユが目覚めた安心感もあったからだろう。
「ソレイユ!!」
私は涙目でソレイユのもとへ駆け寄る。
この時私は気が付いていなかったが、結界はソレイユが目覚めた瞬間消えたようだった。
ソレイユは何も言わずに私を抱きしめてくれた。
....よかった。ソレイユは生きてる。