正義の味方
今私は、大変戸惑っております。
竜の牙を採り終えて、ハッピーな気分だったのに.....
「何で天界が闇の軍勢に侵攻されてんだよーーー!!!」
思いっきり叫んでしまったが、まあたまにはいいかな、なんて思っている私である。
...もう騒動何てやだぁ!
そんなことを思いつつ、私は天界を見下ろす。
...私が天界送りにした凶悪犯とか、窃盗犯とか、放火魔とかいっぱいいるねぇ。
そう、基本的に天界というのは、罪を犯した者が更生する場所なのである。
私みたいな死にかけてここに来た人は、白と金の顔が半分隠れる仮面をつけている。
いわゆるマスカレードマスクである。
...はぁ、救ってやんないこともないわ。
今回は魔法だけでやってみよー!
私は、天界の上空に大量の魔法陣を展開した。
...魔力消費量エグ!!
ちょっと頭がくらくらしたが、回復薬さえ飲めば大丈夫さ!
「総発動!!」
魔法陣を一斉に起動し、闇軍勢を残滅した。
...建物とかぼっこぼこになったけど、いっか!!ここ凶悪犯とかしかいないし。
そのまま、私は自分の拠点に戻るのであった。
そしてゆっくり回復薬を飲んでいたら、
「おい!!出て来いこの野郎!!」
まぁもちろん拠点をぼっこぼこにされた人が抗議に来ますよねー。
私は扉を開け、抗議に来た人たちが突っ込んでこないように結界を張る。
「おい!!俺たちの拠点をぼっこぼこにしやがって!直せよ!」
「責任とれよ!!!」
はぁ、可笑しくてたまらない。
「フフッ、ククッ」
思わず笑い声が漏れてしまう。
「あぁ?何笑ってんだてめぇ!?」
まるで食いつくように反論してくる。面白いものである。
「あなた達、私が誰かわかってる?」
「あ?ただの死にぞこないだろうが!」
はぁ、おもしろい。
私はゆっくり仮面を外す。
「う、そだろ?」
「私は第150代目ルミナス家当主。150代目守護神でもあるわ」
一瞬でその場の者たちが、ひれ伏せ、恐怖におののいた。
「言っておきますが、誰もかれも、国を治めている人が正義の味方だなんて言ったことはありませんよ?
私はただ、闇軍勢を残滅しかっただけ。あなたたちを救うつもりなんてこれっぽっちもございませんもの」
わたしはそう言い放つと、扉を閉め、置いてあるベットでゆっくりすることにした。
こののち、先ほどの彼女の発言で、彼女は天界でこう呼ばれることになる。
『ダークヒーロー』
と。




