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愛する者 クリス視点
短くなってしまいました!すみません!
「噓...だろ?」
本当にそう叫んで嘆いてしまいたかった。
何故なら、目の前に依り代にされたソレイユがいるのだから。
黒に油膜がかかったような髪色。どんな宝石の色とも違う紅き瞳。
...ああ、闇に飲まれたんだ。
俺があげたお守りは全く機能していなさそうだった。金の縁取りは黒に染まり、宝石は紅に染まっていた。
...どうしてなんだ?こうなる運命だったのか?
「あんたがソレイユの伴侶ね、ふぅーん、それなりにいい男ね」
「...せ」
「なんて言ったのかしら」
「...えせ」
「?」
「俺の愛するソレイユを返せ!!!!!」
「っ....!」
闇の女王が少し苦しそうに胸を押える。
...ソレイユが返事している?
少し希望の兆しが見えた気がした。
「返せ!!!!!!」
「キャハッ!いい動きだわぁ」
相変わらず苛立たせるのが得意だなこいつは。
でも、片目だけだが、かすかに青みが残っている。
...必ず、助けてやるからな。
俺は心にそう誓うのであった。




