崩れる光
私が天空城に着いた時には、神獣たちは交戦状態だった。
皆本当の姿になり、戦っているようだが、こちらのほうがやや劣勢だ。
...ふっふっふ。こういう時に役立つのが、
「破壊光線!」
「ギャァァァァァァァァァァァァ!」
部隊の三分の一ぐらいが今の攻撃で吹き飛んだ。
「御主人様!」
「来てくださったのですね!」
みんな希望のまなざしで私のことを見た。
...私が来たところであんま力になれないけどね!
「みんな、ここ保てる?」
「はい。今ので恐らく精鋭選抜部隊が消し飛んだので持つと思います」
「わかったわ、頼んだわよ」
「仰せのままに」
私はそのままマティアとフォトスがいるであろう部屋へと向かう。
「マティア!フォトス!いる?!」
「母上!」
「母様!」
「よかった、二人とも無事みたいね」
「あの...母様、わたくしたちも戦闘に参加したいです」
「だめよ、あなたたちが闇に取りつかれでもしたらどうするつもり!?」
「で、でも...」
「私は大丈夫だから、隠し部屋にいなさい」
「あの、母上...これ」
そういうとフォトスは黄金で縁取りされた中に、どんな宝石よりも深い青色の魔石がはめられている、お守り兼ハネムーン記念で、クリスに渡してほしいとお願いされたらしい。
「ありがとう、確かに受け取ったわ」
「母様、ご武運をお祈りいたします」
「ええ、ありがとう」
私はマティアとフォトスを避難させた後、ネックレスを付けながら恐らく敵軍が集結しているであろう大広間に向かうのであった。
大広間に着き、私は隠し通路から大広間の上に出る。
「光の制裁!」
光の制裁というのは、光の雨よりも強い威力を持つ範囲殲滅魔法である。
だが、光の雨よりは範囲が狭く、魔力消費量が多いため、あんまり使ったことのない魔法である。
私は使った後、腰につけている回復薬を一気飲みした。
...まっっっっっっず!!!
どうやら、間違えて賢者の秘薬を飲んだらしい。
...魔力は回復するし、いっか。
私は次々に闇軍の拠点を破壊し、傷ついた兵士たちを癒した。
一通りやることが終わり、大広間に戻った時だった。
「見つけた。私の親友。」
神獣たちと一緒にいたとはいえ、流石にきつかった。
彼女に闇の波動を体に流されてしまったのである。
頭に激痛が走る。
こればかりは仕方のないことだと思った。
...リティ。どうしてこんなひどいことをするようになったの?
「あなたのこと、ほんとにごめんなさい」
その言葉を最後にわたしはリティと一緒になったのだった。




