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異変

「どうやら、いいことが起きたわけではなさそうだね」


「...」


なんだかんだで宿に帰ってきた私だが、クリスはわかっていたらしい。


「まぁ...あたり」


「仕方ないから今日のお仕置きはお預けにしといてあげるよ」


...よっしゃっ!


内心ガッツポーズをしている私だが、歌のことを聞かれないかちょっとハラハラしている。


「ソレイユさー」


「う、うん」


「闇の中にいた時、歌、歌ってた?」


...バレてるっ!


「よっ妖精たちと一緒にう、うたってたわ」


「ふーん」


...絶対この人信用してない!


「まぁ、ソレイユがそういうのならそうなのかな…あ、あと今晩別の国に移動するから準備しておいてね」


「え゛」


そんな突然言われても困る、と言いかけた私だったが、何とか抑えた。


...歌のことに関してはもう大丈夫そうだから、もう心配事はないね!安心安心!


私は魔法で荷物をまとめ、馬車に乗る準備をする。


『御主人様!聞こえますか!?』


突然頭の中に、白天竜の声が響いた。


『どうしたの?』


『現在進行形で主人様の城に闇の部隊が向かってきています!』


『なんですって!?』


『本当に申し訳ないのですが、至急こちらに向かっていただけると助かります』


『クリスに知らせてくる』


『承知いたしました』


私は荷物を担ぎながら、クリスのもとへと走る。


クリスも話自体は別の人から通信魔道具で聞いていたらしく焦った様子だった。


「帰るか」


「ええ」


私たちは馬車を使わず、そのまま空を飛んで帰った。


「気をつけてな」


「ええ、そっちもね」


...闇の部隊何人ぐらいいるんだろう。


絶対前回よりは多いよな、なんてことを考えつつも、私は城に向かったのであった。


...最近は本当にこういうことが多くて全く休めてないなぁ。


そう思いつつ、冷たい烈風を頬に感じていた。










頭の片隅に引っかかっているのは、かつての盟友、リティスのことだった。

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