お説教
部屋に戻ったら、もちろん、家族皆が私のことを満面の笑みで出迎えてくれた。
「母上、やっぱりってどういう意味ですか?」
「二゛ャ~」
...なんでランプルまで怒ってるの!?
「は、話すから許してっっっ」
「許さん」
「え゛」
許しを乞ったら、クリスに即答で「許さん」と言われてしまった。解せぬ。
「貴女は本っ当に人の心配気にしなさすぎだから」
突然ランプルの声が響いたと思ったら、ランプルが....人に戻ってた。
「「あんた誰!?!?」」
私とランプル以外の家族全員が、同じ語句を口にした。
「あーハイハイ静粛に―」
「...」
「えっとですね、この子はわたくしの隠し子であります、隠し子というより拾い子」
「「そういうこと早く言えアホ!!!!!!」」
「えぇ」
みんなに一斉にしかられたせいで、鼓膜破れるかと思った。
「ま、まぁとりあえずこの子は養子だ、だからぁ」
「ソレイユ、久しぶりにお説教の時間と行こうか」
「ひぇ」
「皆様、ご談笑のところ悪いですが、陛下は病み上がりでございますので、お引き取り願います」
「わかった、ソレイユを頼むよ」
そしてみんなが出て行ったあと、
「どうしてそんな大事なことを早く言わないんですか!!!!」
もちろん、フィルスにもしかられた。
「えー、ゴホン。陛下に究極の選択を申し上げます」
「え、なに」
「一つ目は、薬を飲んで闇を中和して体に走る激痛をなくすことができるが、副作用でどんなことが起きるかわからない薬を飲む。
二つ目は、激痛を耐え抜く必要があるが、薬を飲まずに副作用を回避するか」
...以外にも究極の選択。
闇による激痛はこれ以上ないほどの痛みであるため、回避したいが、薬の副作用が怖い。
...うーーーーーーーーーーむ
「薬、飲むわ」
「承知いたしました」
フィルスは手際よく薬を準備し、私の前に持ってきた。
...いかにも不味そう。
だが飲むしかないのだ。
「むぐぅぅぅぅ!」
薬独特の変な甘みや、苦みなどが口に広がる。
...まっっっっっず!!!!
さささっとフィルスが水を用意してくれたため、その薬の後味はすぐに引いた。
...あー死ぬかと思った。
副作用はすぐに現れるとフィルスが言っていたがいつごろ出て来るのだろうか。
と思っていた矢先である。
ぼふんっ
変な爆発音を立て、私の姿が――――
狐の耳に、ふわふわなしっぽ。
金狐獣人のような姿へと
変貌していた。




