養子
「大丈夫だった?」
「泣いちゃいましたけど、清々しました」
「そう、じゃあ帰りましょうか」
「どこに?」
「本っっっっっっっ当にムード壊すの得意ね!?!?」
「そんな大声で言います???」
「私のお城によ、当たり前じゃない」
「え、でも私貴女の子供じゃ..」
「養子よ養子」
「へ!?!?!?」
「あーとりあえず帰るわよ」
「どっ、どういうことー!?!?!?」
―――――――――<移動中>―――――――――――――――――――――――――――
「はい。じゃあこの契約書にサインして―」
「展開早くないですか?????まだ帰ってきて1分もたってませんよ??」
「サインして―」
「人の話聞いてますか???」
わざと無視していたら、かなり面白い反応をしている。このまま続けようかと思ったけど、
怒られそうだからやめる。
「まあ、いいですけど。あなたの見聞はどうなるんですか?貴族ならまだしも、平民で、ましてや貧民街の子だなんて言ったらどうなることやら...」
「それなら安心して!歴史の中でも貧民街の子とかを養子にしてることあるから!」
「いやそれ何千億年という中の話ですよね???」
「安心してーこれでも1024年生きてるからー」
「はい?????」
「シャイニー家一族はねーほぼ不死身なんだー」
「ほぼ、とは」
「闇の攻撃とか、闇が結晶化した闇のかけらの粉末とかのまされたり、その他闇に関係するものだと死ぬんだー」
「それそんな軽く言うことじゃないですよね???」
「あはは」
「契約書は血判ですか?」
「いやー魔力判だよ~」
「魔力なんて私ありますっけ?」
「あるから連れてきたんでしょーが」
「あぁ」
「魔力判のやり方は、今日は夜遅いのでやりませんー」
「はぁ、私の部屋はあるんですか?」
「私の部屋の隠し部屋―」
「わかりましたぁ。ていうか、なんであのとき時間がないって嘘ついたんですか?」
「雰囲気を出すためだよ〜。だって死んだ娘が目の前にずっといて、かなり長く駄弁ってられたらあんまり感動しなくない?」
「まあ、たしかに?」
「そういうこと」
そうやって適当な雑談をした後、私たちは深い眠りにつくのだった。
だが、眠くても見逃さなかった。
私のそばで、新しく雇ったメイドが、今までに見たことのない邪悪な笑みを浮かべたことを。




