平民の町にお忍びで行こう!大作戦
朝目覚め、私はある計画のためモルフィーのもとへと向かっていた。
「モルフィー!」
「陛下!」
私が声をかければ、人間化したモルフィーが走り寄ってこようとしたが、まだ人間化に慣れていないらしく、盛大に転んだ。
「いたたた...」
「大丈夫?」
「大丈夫です...」
私はくすっと笑みをこぼしながら、モルフィーに手を差し伸べる。
「ありがとうございます」
「計画当日にけがされちゃ困るもの」
「アハハ...」
モルフィ―は人間化すると、白髪蒼眼の超美少女である。
話は変わって、計画というのは「平民の町にお忍びで行こう!」計画である。
「着替えましょうか」
「そうね」
私は指をパチンと鳴らし、平民らしい茶髪茶眼になる。ついでに服装も。
「さて行きましょうか!」
「えぇ!」
まず、城から平民の町からは距離があるので、飛んでショートカットする。
そしたら平民の町の路地裏に降りる。
「よし着いたー!」
「声変わってないんですから気を付けてくださいね」
「モルフィーこそ私のこと陛下って呼ばないように気を付けてよね」
「アハハ...善処します」
気を取り直して、私たちは町の大通りに出る。
「にぎやかですねー」
「そうねー」
どうやら今日は町で小さな祭り事をやっているらしい。屋台がたくさん並んでいる。
私達はそこでひたすら買い食いなどをして遊んだ。お金は私が作った魔石を売ったお金で賄っているので決して国庫には触れていない。断じて。
日も落ち、夜。
「ひたすら遊んだし、そろそろ帰るかぁ」
「そうですねぇ」
城ではほぼ軟禁状態なので、たまに抜け出しては様々なところに行っている。そうでもしなければ今頃ノイローゼにでもなっているかもしれない。
その時、私の魔力感知に何かが引っ掛かった。
「どうしたのですか?」
「なんか、怯えに満ちた魔力を感じたの」
「どこですか?助けに行かないと...」
私たちはそのまま、その魔力のある方向へと向かう。
その場所では――
「嫌っ!こないで!」
「平民風情が、お貴族様に逆らうのかぁ?」
貴族のような男に迫られている小さな女の子が、怯えの魔力源だった。




