44/146
呪われ姫 2 クリス視点
キン!ガン!ドガァァァン!!
金属音、そして何かが壊れる音。
乗っ取られているとはいえ、流石シャイニー家一の魔力と槍の技。
槍 対 剣 だとさすがにリーチが違いすぎて、戦いづらい。
もうすぐで魔法陣ができる。
...待てよ。ソレイユ(本物)は今中で弱っているんだろう。多分。そしたら発動したとしても、うまく効果が出ないのでは? そうなると残る手段は一つ。気絶だな。
僕はソレイユの猛攻をよけながら、ソレイユの隙を探す。
ソレイユが此方に突っ込んでくる。
...今だっ!
狙いを定めたみねうちは見事に命中した。
一瞬の隙を突かれたソレイユはガクリと体勢を崩した。
カッ!
ソレイユの体が再度光る。
光が収まるころにはいつものソレイユの姿があった。
美しくたなびく金色の髪。これこそがソレイユのホントの髪色である。
僕はソレイユの体を抱き上げ、王城へと帰還するのであった。
いつ目覚めてくれるのか、少し心配だったが。
まさかその心配が現実になると思ってはいなかった。
ソレイユが目覚めたのは―――
――――9年後だとも知らずにね。




