呪われ姫 1
浄化の泉から帰還し、私の視界が歪んだ。
...あ....まずい
意識が遠くなるなか、私の視界に映ったのは、ものすごく焦ったクリスの姿だった。
気が付けば、私は闇の中にいた。
よし。今の状況を整理しよう。
まず、私が倒れた理由は、呪いだ。おそらく呪いが発現して、闇が私の体を乗っ取ったんだと思う。
そしてクリスはおそらく私と交戦状態。
...まずい状況になってしまった。何とかここからでなくちゃ...
私は内側で無理やり解呪魔法を発動し、呪いの解呪が終わるまで待つのであった。
――――――<クリス視点>―――――――――――――――
部屋に入ったら入ったでなぜかソレイユが倒れていた。
僕は慌てて駆け寄り、ソレイユを見る。
...胸のあたりに闇の魔法陣がある。おそらく呪いかな。まったく。なんでこんな大事なものを隠しておくんだろうか。
そんなことを考えていたら、ソレイユがむくりと起き上がった。
僕はソレイユが乗っ取られていると予想し、飛び退く。
ソレイユがこちらを振り向く。
禍々しい赤と黒色の目。闇によってくすんだ金色の髪。
だが、その色に反してその瞳には涙が浮かんでいる。
「...。」
ソレイユは無言で槍を突き付けてくる。というか、この状態はソレイユと呼べるのだろうか。
そんなことを考えさせてはくれないソレイユは、おそらく僕を殺す気であろう。
ピカッ。
ソレイユの胸元が光る。
...あれは...解呪魔法の魔法陣?
ソレイユがおそらく抵抗しているのだろう。
...あの魔法陣が完成するまでは耐久戦だな。きつそう。
ドガァァァン!!
ソレイユの猛攻が続く。
....そういや城内じゃまずいな。仕方ない、離れるか。




