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予兆
結婚式から一カ月がたった。
ある日突然、吐き気が襲ってきた。
...もしかして、悪阻?
あれ以降、クリスとは営みをしていないはずだ。
...一発で混ざり合ったってことか....
さすがにこのままでは執務が続行できないので、側近に頼んで長期間の休みをもらうことにした。
それから一刻(一時間ぐらい)が経った後、私の部屋に駆け込んでくる人がいた。
それはほかの誰でもない、クリスである。
「ソレイユ!悪阻が来たかもしれないって話はほんとかい!?」
「多分...悪阻だと思う」
「....おめでとう」
クリスはそうつぶやき、私の手を取った。
「どうか、わが子供が無事に生まれてきますように」
そう言い、私の手の甲にキスをした。
クリスは微笑みながら部屋を出て行った。
無論、クリスが出で行ったあと私が恥ずかしくなって悶絶していたのは言うまでもない。




