結婚式の憂鬱 2
私は、ふらつきながらも披露宴の会場に向かっていた。
...さすがにこのままじゃ披露宴出れないよね?
仕方ない、と思いつつ、私は体全体に光回復魔法をかける。
本当だったら光回復魔法じゃなくてもいいのだけれど、まあそこのところは、魔力をぜいたくに使おう。
まあ、光回復魔法が一番効力が高いというのが本音だが。
「ソレイユ、大丈夫かい?」
急にクリスに話しかけられてびっくりした。
私は一瞬びくっとしたが、すぐに顔を取り繕い、クリスに返事をする。
「え、ええ今はもう大丈夫よ」
「光回復魔法使ってるように見えるけど?」
私はその時 しまった!、と思った。
すっかり忘れていた事があった。
婚約者はお互いに魔力が見えるということを。
「アハハハ....」
私は何とか苦笑いで乗り切った。
するとクリスは私の苦笑いに大きなため息をつくと、
「まあソレイユの魔力が尽きるようなことはないと思うけど、無理しないでね」
「わかってるわ」
私はクリスの忠告にぶっきらぼうに答えながら、歩みを進める。
...もうすぐ会場だね。
会場にはすでにたくさんの人が集まっていた。
司会にハンドサインで、『始めてください』と伝える。
「どうやら準備が整ったようなので、これから披露宴を開催します!」
ドンドンパフパフ!
披露宴は外でやるのだが、秋にやったせいでちょっと肌寒い。
ちょっと憂鬱だがやるしかない。
そう思っていた私の足取りは、自然と力が入ってしまっていた。




