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報告

三日間の安静期間が終わり、私は執務に戻っていた。


「ソレイユほんとーに大丈夫なの?」


「大丈夫だよ。フォレストは心配しすぎ」


本当はこのタイミングで話すのは良くないと思うが、私にはフォレストにどうしても伝えなければならないことがある。


「フォレスト、このタイミングで申し訳ないんだけど、知らせないといけないことがあるの」


「なに?」


フォレストが此方を心配そうな目で見つめている。


「体のことじゃないから、大丈夫だよ」


「なら良かった。それで?」


「あの、そのね...私結婚するの」


「ハァァァァァァァ!?」


とてもうるさい。声がデカすぎる。まあ、いつものことなのだが。


「どういう事!?私聞いてないよ!?」


...食いつきがすごい。


「そりゃ言ってなかったからね。決まったのは私が目覚めた日だし」


フォレストがため息をついて椅子にドカリと勢いよく座る。


「で、お相手はどこ出身?」


「シャイニー家の次血生まれ。ムーンライト家(月を司る一家)の次男。名前はクリス・シャイニー。」


「へぇー。あのマットサイエンティスト一族から久しぶりに婿が出たんだね」


「順番なんだから当たり前でしょう。ムーンライト家に国王と年齢の近い子がなかなかいなかったってだけでーー」


コンコン


そんな話をしていると執務室の扉がノックされる。


「あら、噂をすればって言うやつかしら」


「失礼します。陛下、今年度の魔術研究における予算案を確認していただきたくーーってフォレスト様ではありませんか。もしやご歓談中でしたか?」


「ええ、別に大丈夫よ。予算案については後に確認しておくわ」


私が予算案を受け取ったのを見て、クリスはまるでよろしくと言わんばかりににっこり笑って頷いた。そして、淑女らしからぬ座り方をしているフォレストの前に跪く。


「フォレスト様とは舞踏会以外で会うのは初めてですね。改めまして、月と魔術を司るムーンライト家が次男、クリス・ドゥ・ムーンライト・シャイニーと申します。以後お見知り置きを」


「そんな堅ぐるしい挨拶しなくてもいいよ~…って言いたいところだけど、形式上私もご挨拶はするね」


ふわりとスカートの持ち上げる動作は普段の天真爛漫さからは想像もつかないほど優雅であり、彼女の「やればできるんだけど基本やらない」と言う性質をよく表しているように感じた。


「自然と大地を司るグラス家が次女、フォレスト・ドゥ・グラス・シャイニー。これからも宜しくお願いしますね」


フォレストの挨拶を見ていて、普段真面目じゃない人の真面目な姿を見るとニヤニヤしてしまうのは何故なのだろうか、なんて思いながらフォレストを見つめていると、


「何ニヤニヤしてるのソレイユ」


プクーッとつついたら弾けそうなほど頬を膨らませたフォレストに睨まれてしまった。


「ごめんごめん、なんだか面白くなっちゃって」


「人がせっかく真面目にやってたのに!ソレイユってばひどい!」


「正直に言ってしまうと僕もギャップに驚かされたな」


クリスがそう言うと、フォレストはさらに頬を膨らませる。


「2人して私を見て面白がるなよぉ!!」


怒るフォレストを宥めながら、今日の執務は終わりを迎えた。

豆知識

~お互いのことどう思ってる?~

ソレイユ フォレストは黙ってれば美人 


フォレスト ソレイユは他人の心配気にしなさすぎ

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