ドラゴンの里
空中飛行のおかげで私はとても早くドラゴンの里についた。
ドラゴンの里につくと、里主が快く受け入れてくれた。
「ようこそ!我がドラゴンの里へ!遠いところまでご足労頂きありがとうございます!」
...相変わらず声がでかいなこの人は。声の物差しって知ってんのかな。
「騎獣のご相談でしたよね。今お受け渡しできるのはこの子たちです」
そういって連れてきたのは、4~5歳ぐらいの、高さでいえば15mぐらいである。
...でっか。
そのドラゴンたちを見終わり、休憩がてらふと窓の外を見ると、一匹金属糸で柵に縛り付けられているこのドラゴンたちと同じぐらいの年代の子かいた。
...あれは鉱石竜だね。きっと里主が金儲けのためにあそこに縛り付けてるんだな。
私は即座に里主を気絶させ、縄で縛り上げた後、その鉱石竜のところに向かった。
...括ったままあの子を放置するなんて、あの里主は脳みそ溶けてんじゃないのか?
私がクリスタルドラゴンに近づくとその子は
「私を助けないでください!」
と言った。
…あぁ。君は…
脅されているんだね。
金属糸の先に電気を流す装置のようなものがついている。
命令に従わなければ電流を流されるのだろう。
きっと今まで彼女を助けようとした者たちはことごとく消されてきたのかもしれない。クリスタルドラゴンの鉱石で金儲けしているなら可能だろう。
だが私はそこまでやわじゃないし、これでもこの国の最高権力者だ。
私は怒りをあらわにした。
何せこの子は美しかった。
一点の穢れもない純白の鱗。
澄んだスカイブルーの目。
そして、額、角、尾、胸についた孔雀青の宝石。
天使のような真っ白い翼。
一目見て、この子を相棒にしたい。と心の底から思った。
私はその子につけられている金属糸を魔法で断ち切り、その子に聞いた。
「あなたに聞きたいことがあります。あなたは私の騎獣になってくださいますか?」
「そんなのわたくしには務まりませんっ!」
即答されたが、私だってあきらめるわけにはいかない。
「私は貴女に騎獣になってほしいのです!」
彼女の目は潤んでいる。
「わたくしがここから出て行ったら、貴女様に迷惑が掛かってしまいます。わたくし、貴女様に迷惑をかけるなんて..とてもじゃないですが、できそうにありません」
「そんなの貴女が気にすることじゃありませんよ。私が貴女を騎獣にするのですから。あなたは気にしなくてもいいのです」
「それでも、迷惑がかかることに変わりはありません」
「迷惑じゃありませんよ。私は貴女が騎獣になってくれるだけで嬉しいのですよ」
私がそういうとその子はぶわっと泣き出してしまった。
「私、なんか酷いこと言っちゃいました!?」
「いえ、私は昔から金としか見られてきませんでした。だから嬉しかったのです。一匹の龍として扱っていただけるのが。お気になさらないでください」
お気になさらず、なんて言われても気にせざるを得ない。
私はその子が少し落ち着いてからもう一度問いかける。
「もう一度聞きますが、貴女は私の騎獣になってくださいますか?」
その子は少し考えこむと、小さくうなずいた。




